片岡礼子 日記帳

女優:片岡礼子本人が送る日記。

『ぞうきん・・・つづき』

2006年04月20日 | ささやき
つづき…

日頃男らしい片岡をスクリーンで

楽しんで下さっている方、

デンジャーゾーンに入ります。では、

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前置きが長くなりすぎましたが、

学校で必要となったぞうきんを縫うときのこと。

お子達と話をしながら、

ちくちくとお針しごと。

光がリビングに差し込みココアの氷の音…

コーヒーの湯気…。笑い声…。

楽しく掃除ができるといいなと思って、

ついぞうきんの縫い止めを模様にしたら…?

と、思い浮かべた。


普通はバッテンを描く部分にお花なんて出来るかな~

そんなことを考えているうちに、簡単に出来た。

しかも大喜びで持って行ってくれたので、

なんだかちょっと続けてあげたいような気もしたが…

随分前のことで実は刺繍したことも忘れていたが、

またぞうきんを縫う季節がやってきた。

そのときの会話・・・

子「お母さん~もうあのお花やめよう?」

母「ん?」

子「た゛から~あのぞうきんのお花の模様のこと!」

母「ああ…あれ、いいよ、どしたの?」

子「あのね…体育館でね使いかけのを見掛けたんよ…
   そしたらね…
   真っ黒になっちゃったあのぞうきんがあって…(沈黙)
    お花が 真っ黒だった・・・」

母「あら、それはショックだよね~
    (つとめて明るく・・・)お花のぞうきんが黒くなったぶん
   体育館がきれいになったってことだよ…ね!…(笑」

子「うん…でも…ガーンってなったから、お花はしないとこう」

母「そうだね…(笑)」

とまあ、たわいもない会話なんですが。

私にとっては参りました!って心境です・・・。

感性をのびのびと伸ばしてあげたいなんて、

親が思うより、

のびのびしているのが未来を担う

子供達・・・

伸ばしてもらっているのは

私のほうでしたというお話でした。