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紙を彫る。紙で染める。

若者たちの青い夏休み−序章−

毎年夏は気鬱💀な型屋2110ですが

今年の夏は一味違う!!

嬉しい嬉しいお出かけの予定に
いつもに無く浮かれておりました😆

🌻🌻🌻
この話、夏休みが終わる前に聞いて頂けますでしょうか??


型屋2110の旅日記。
よろしければお付き合い下さい🙇






題して
「伊勢型紙若手で行く!
     静岡型染めツアー」





最近、伊勢型紙技術保存会から7名の新人職人が誕生するまでは、鈴鹿で修行し独立した伊勢型紙の若手職人はほんの3〜4名ほどでした。

そのうちの一人、宮崎なつみさんは現在静岡に移住してからも立派に型彫師を続けています。


今回の旅はその宮崎さんと親方(今坂千秋さん)を同じくし、後輩にあたる型彫り修行中の“M田さん”が、宮崎さんとの会話で...


「近所に浜松注染の工場があって、毎日のようにそばを通るんだけど、静岡来たら一緒に見に行きませんか?」


【解説】静岡は型紙で布を染める代表的な技法
注染の産地。(他には東京や大阪に多い。)
主に浴衣や手ぬぐいを染める技法。


と話が盛り上がった所から計画が湧いてきました。

そこへ何故か型屋2110も参加させてもらえることに😍

一緒に行きたいオーラがだだ漏れで先輩からのプレッシャーと感じさせたのかもしれません(笑)





直前まで他に誰が行くのかも
交通手段もスケジュールも
何もわからないまま。

全てM田さんにお任せにして
「うふふ うふふ⁠(⁠^⁠3⁠^⁠)⁠
皆で注染行くの楽しみだね〜🌸
と呑気にすごしていましたが....




なんと
工場見学&注染体験は
予約直前に
夏季休業である事が発覚!(笑)



旅の計画自体が延期になる可能性も出てきましたが、

若手たちで個人的な研修に出かける事はかなり珍しいことなのでは?

宮崎さんにも会いたいし!
(ついでじゃないよ?ホントだよ?)



このまま予定を断行したい型屋2110の独断で、静岡の藍染め作家さんに見学と体験をご相談させて頂くことに。




相談先は
駿河藍染 増田あいぜん工房さん

もともとは豊田市民芸館での名古屋造形大学収蔵の型紙展示会でご縁を頂き、型紙の制作依頼も頂いたことのあるお客様。



今回こんな急な申し出にもかかわらず
快く工房見学、さらには持ち込み型紙での体験染めまで
付けていただける事になりました!!😍😍😍



型彫り修行中の私達を慮り
こんなにも厚かましいお願いをあっさりと...😭✨




この業界に飛び込んでから
無謀かと思うことでも
真剣にぶつかれば真剣に応えてくださる人々に度々出会うことがあります。

この喜びと感動の1つ1つが私の財産だと思っています。



―――増田さん!有難うございます!!



やったー!
これでみんなで染屋さんに行ける!
染屋さんに行けるぞぉーー!!😍😍😍

私がなぜこんなに染屋さんに行くことにこだわりがあるのかというと...








「たまに得意先の染屋さんと話をするようにしてる。使う人の話を聞かないと型は上手くならないよ。」

これは東京葛飾の型彫師 松井喜深子さんから聞いた言葉。



私はこの言葉を大切に受け止め、

型紙修行中の時代から
型染めの工房や職人さんに興味をもち

新宿や八王子で飛び込み営業みたいな事までしていました😅

今考えると染屋さんには迷惑な話です😅





以前のブログでも書きましたが
型彫りと一部の型染めは分業制な上、鈴鹿には伊勢型紙を使う染め工房がありません。

ましてや自分の型紙で生地が染まる場面を彫師が直接見ることは
鈴鹿の熟練職人でもあまりない機会。



今回こうして型紙を志す若手達
染屋さんに行き、
現場の声を聞き、
それぞれ自分で彫った型紙で布を染めるという体験
間違いなく若手達にとって貴重な貴重な経験✨になるだろうと

私は期待に胸を膨らませて
出発当日を迎えたのです.......!!!!!!







若者たちの青い夏休み−序章−











という事で、はい。


安定の型屋2110旅日記クオリティ

やっぱり 旅が 始ま.........らない!😂





さあ、次回こそ出発しようじゃありませんか!(頼むからして)
次回「若者たちの青い夏休み−本編−」
お楽しみに〜(^o^)/

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