以前の記事で、深川江戸資料館で市馬・兼好の二人会を紹介したことがある。メジャーなホールではないし、主催も地味なところだが、なかなかシブいところを押さえていてよかった。
ということで、その時に購入したのが、今回のチケット。かなり前に買っていたが、直前ノラやに行っていたので、はからずも菊之丞を立て続けに聞くことになった。
今回は、扇遊と菊之丞の二人会であったが、開口一番で登場したのが円丈の弟子のわん丈。これがなかなか正統派で、「桃太郎」をきっちりやってくれた。
考えてみれば円丈というと新作の過激なイメージが強いが、二ツ目のぬう生の頃は、古典もしっかりやっていた。
その弟子としては白鳥がいる。彼は変則系の噺家だが、わん丈は正統派ということになろうか。喬太郎みたいな世界を目指してほしいかも。
そして扇遊が登場。一席目は「天狗裁き」だった。扇橋一門の惣領弟子。髪型といい、オーソドックスな芸といい、扇橋のいい点をつないでいる。
ちょうど還暦というが、噺家らしい噺家だ。小生のようなオールドファンには、なんかしっくりくる安心感がある。
続いて菊之丞が登場。始めたのは「付き馬」だった。幇間もハマり役だが、付き馬の主人公のようなええかげんな男も菊之丞の個性が出る。
まったりした展開になりがちな噺だが、ダレることもなく楽しませてもらった。さすが菊之丞である。といいつつ、今日は桃太郎といい付き馬といい久しぶりの噺が多い。
中入り後は再び菊之丞が登場。付き馬をやったばかりなので、今度は軽めだろうなあ・・・と思ったら、なんと「町内の若い衆」だった。
これまた寄席ではよく聞く噺であったが、最近しばらく聞いたことがない。この会ならではの展開かも・・・と。
そして扇遊が登場。マクラもあっさりしながら始めたのが「ねずみ」。最近小辰で聞いているが、扇橋一門の十八番である。
これまた教科書になりそうなオーソドックスな芸で、嬉しくなってきてしまう。三木助が講談から持ってきて扇橋がつなぎ、三木助からみれば孫の扇遊、さらには曾孫の小辰にまで受け継がれていく・・・芸の嬉しい伝承である。
地味な展開ながら、冗長なマクラの引き伸ばしもなく、しっかり堪能・・・古きよき時代の落語会を味わった感じであった。
ということで、その時に購入したのが、今回のチケット。かなり前に買っていたが、直前ノラやに行っていたので、はからずも菊之丞を立て続けに聞くことになった。
今回は、扇遊と菊之丞の二人会であったが、開口一番で登場したのが円丈の弟子のわん丈。これがなかなか正統派で、「桃太郎」をきっちりやってくれた。
考えてみれば円丈というと新作の過激なイメージが強いが、二ツ目のぬう生の頃は、古典もしっかりやっていた。
その弟子としては白鳥がいる。彼は変則系の噺家だが、わん丈は正統派ということになろうか。喬太郎みたいな世界を目指してほしいかも。
そして扇遊が登場。一席目は「天狗裁き」だった。扇橋一門の惣領弟子。髪型といい、オーソドックスな芸といい、扇橋のいい点をつないでいる。
ちょうど還暦というが、噺家らしい噺家だ。小生のようなオールドファンには、なんかしっくりくる安心感がある。
続いて菊之丞が登場。始めたのは「付き馬」だった。幇間もハマり役だが、付き馬の主人公のようなええかげんな男も菊之丞の個性が出る。
まったりした展開になりがちな噺だが、ダレることもなく楽しませてもらった。さすが菊之丞である。といいつつ、今日は桃太郎といい付き馬といい久しぶりの噺が多い。
中入り後は再び菊之丞が登場。付き馬をやったばかりなので、今度は軽めだろうなあ・・・と思ったら、なんと「町内の若い衆」だった。
これまた寄席ではよく聞く噺であったが、最近しばらく聞いたことがない。この会ならではの展開かも・・・と。
そして扇遊が登場。マクラもあっさりしながら始めたのが「ねずみ」。最近小辰で聞いているが、扇橋一門の十八番である。
これまた教科書になりそうなオーソドックスな芸で、嬉しくなってきてしまう。三木助が講談から持ってきて扇橋がつなぎ、三木助からみれば孫の扇遊、さらには曾孫の小辰にまで受け継がれていく・・・芸の嬉しい伝承である。
地味な展開ながら、冗長なマクラの引き伸ばしもなく、しっかり堪能・・・古きよき時代の落語会を味わった感じであった。
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