アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

歌舞伎座で小朝独演会

2007-05-28 06:37:39 | マニア
27日の日曜日は歌舞伎座で春風亭小朝の独演会が行われた。この会は、事前に演目が知らされており、これはと思い、やっとこ入手したチケットは、なんと3階席の一番奥の隅(笑)なんとなく、サッカーを見にいったような気分になった。

 さて、演目だが前座代わりにいっ平が「四段目」、中入り後の膝代わりに(というには重いが)、正蔵が「お菊の皿」を演じた。
 いっ平の四段目は、小朝の指導がうかがえるものだったが、何にしても力みすぎていて、前半がつらかった。後半持ち直したが、今後の練りこみに期待したい。


 さて、小朝の一席目は「中村仲蔵」だ。小朝の仲蔵は何回目かだが、相変わらずしぐさのきれいさもあり、安心してみていられる。
 サゲの工夫までしてあって、ちょっとこれは意外な展開であった。しかし、四段目といい仲蔵といい、歌舞伎がわからないとつらい落語であり、これから演るには難しくなるんだろうなあと・・・

 中入り後、正蔵のお菊の皿だが、意外に(笑)面白かった。最近の正蔵は名前に意識しすぎか、重い噺ばかりやりたがっていたが、こういうのってけっこういいじゃんと(笑)
 そしてトリは、小朝の「文七元結」だ。元々は落語の名作だが、歌舞伎の演目に取り入れられたというもの。これまでも何人かの噺で聴いた。

 小朝の文七は、今回初めて聴くのでちょっと楽しみだった。その結果は・・・評価が難しいなあというのが率直な感想だ。もちろん、悪いわけではないが・・・
 終盤の場面のデキはよかったと思う。夫婦喧嘩のシーンからの展開はよかった。だが、前半の展開がどうもまったりしていてメリハリが足りなかったように思う。

 時間の関係もあったのだろうが、長兵衛がどんなかっこうで佐野槌に出かけるのかの事情も描ききれていなかったし、吾妻橋のくだりもまったりしていた。
 全盛期の談志のそれは、決してきれいではないが、長兵衛の葛藤をグイグイと描きだして迫力を感じた。もちろん芸風は違うのだが、小朝ならもう少し磨きこめるだろうと

 もっとも、この噺も今の刹那的なお笑いしか知らない若者たちにはつらいだろう。何しろ、悪人が一人として出ないし、感じない人には面白くも感動もない噺だ。
 だが、小生にとっては、それ以上につらかったのが、3階席の見にくさと席の小ささだ。これには正直まいった。やはり歌舞伎座では歌舞伎を見るに限ると・・・
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3 コメント

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落語を聴きながら ()
2007-05-29 23:28:41
笑わずにうなずいてみている変なお客ではあります。
でも、面白かったですよ。
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こんな風にしっかりと (すぽっと)
2007-05-29 08:09:36
評価してくれるお客さんに観てもらえるって、落語家さん達も嬉しいしやりがいがあるんじゃないでしょうか。私は落語は全然わかりませんが、奥が深いなぁ~って感じました。

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この独演会は (ゆきこママ)
2007-05-28 22:55:47
チケット争奪戦に敗れました(苦笑)

が、恐らくここにUPされるであろうと、楽しみにしていました(笑)





やっぱり、聴きに行きたかったなあ。。。。。
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