トトロの森

風も秋の気配をようやく感じるようになってきたが、まだまだ暑がりの小生には十分暑いことも多いが、そうは言っても・・・ということで、先日ウォーキングがてらトトロの森、こと八国山を散策してきた。


　八国山は、東村山と所沢すなわち東京都と埼玉県の境に位置し、山と名前はついているが、丘と呼ぶのがせいぜいのところである。
　ご存知トトロの森のモデルと言われており、山を縦断する形で散策路が伸びている。年齢に関係なく歩けるコースである。

　ここの名前はかって、駿河・甲斐・伊豆・相模・常陸・上野・下野・信濃の山々が見えたことに由来するという。今では見るべくもないが・・・
　また、鎌倉街道にほど近く、かって新田義貞が鎌倉幕府討伐のために軍を進め、ここに陣を張ったということで、将軍塚なんてのもある。


　この近くには、軍を整列させたことに由来する勢揃橋というところもある。世に言う元弘の乱であるが、鎌倉幕府にとって二度の「ゲンコウ」が仇だったというべきか(笑)
　さて、肝心の散策路であるが、ご覧のとおり、マイナスイオンに満ち満ちており、風もさわやかに、抜群の空気を提供してくれる。

　都心から電車と徒歩で一時間くらいで到着するここは、けっこう穴場かも知れない。トトロが本当に出てきてくれそうな感じである。
　西武園も近いが、安徳天皇を祭った神社もあり、歴史マニアにはそれなりに見どころもある。そういえば八国山の住宅開発が、最近地元住民の反対で中止となったと聞いた。

　所沢は昔の地名では野老と書いて「ところ」と読ませたという。沢という地名の通り、この辺は水がいい。この周辺の水を支えるのに、この森が一役かっているのは間違いないだろう。
　トトロの森、心やすらぐ散策路である。