アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

楽太郎・正蔵・たい平三人会

2009-01-13 06:30:47 | 落語
さて、年も改まり、最初の落語会ということで練馬文化センターの「楽太郎・正蔵・たい平三人会」に出掛けてきた。


 昨年末にたい平のコッテリたっぷりに満腹状態だった小生だが、この日はたい平と正蔵に期待で、楽太郎にはあまり期待していなかった
 というのも、学生の頃聞いた楽太郎に良さを感じたこともなかったし、笑点あたりのやりとり聞いていても、たぶんあまり変わってないだろうと思っていたからだ。

 などいいつつ、開口一番。楽太郎の弟子の楽大が「つる」を演った。フラが感じられるが、まあ落語としてはこれからという感じ。
 そして三人のトップは正蔵だ。何をやるのか?と思ったら、「悋気の独楽」だった。得意の子供を活かそうと定吉に力が入るのはわかるが、どうも笑えない

 うーん、正蔵という名前にこちらもこだわってはいけないが、なんともない普通のできの悋気の独楽。やはり女性の出てくる噺はつらいかも。
 さて中入りをはさんで、たい平の登場だ。演目は「紙屑屋」であった昨年も一度たい平の紙屑屋を聞いたことがあったが、この日も出来がよかった。


 歌舞伎の台詞まわしや、浪花節の部分もあったし、相変わらずの若旦那ものは、ほんとに個性が出てきて楽しく聞ける
 ただマクラが冗長で、ちょっと長さが気になった。ウケているからいいが、途中でマクラだけで終わるんではないかと心配になったくらいだ。

 といいつつ、トリは円楽になることが決まった楽太郎だ。入りの語り口がいい(汗)。あれっ、こいつこんなに嫌味のない話し方だったっけ?というくらいだ。
 演目は「芝浜」だった。おお、たい平の腹一杯と比べられるぞ・・・と思い、聞き込んだ。ふむふむ・・・なかなかいいじゃないか。

 うーん、楽太郎見直したぞ。勝公の人柄もおかみさんの人柄もよく描けている。テンポも悪くない。ところが、やはり世の中甘くない。ジワジワと盛り上がってきたところで、練馬文化センターのトラウマが再び・・・なんと、後ろの席の携帯が鳴り出したのだ(怒)

 それにしても、連続して練馬の落語会で携帯の着信音って・・・だが、それを乗り越えて楽太郎の出来はよかった。仕立ての濃さもちょうどよかったし、いやあ、やはり噺家の食わず嫌いはいけないなあと思った次第。
 楽太郎の円楽襲名もむべなるかと納得。やはり落語はいい、今年もたくさん行こうっと。
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