アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

吾妻屋は第二の故郷

2023-11-02 06:00:00 | 日本秘湯を守る会

前稿にて、吾妻屋のお風呂に入っていると、おふとんに入っているような気になると書いたが、小生にとってこちらは、福島の故郷みたいなイメージだ。

 

 高湯温泉は、400年の歴史があるというが、最初から歌舞音曲を禁止されていたという。つまり、どちらのお宿も静かに温泉を楽しむところとして、ここまでやってきたという。

 館内は、宴会場はもちろん、卓球場などもなく、静かに過ごすところになる。野天風呂は外の道を少し登ったところにあるが、途中にはあずまやがあったり、休憩スペースがあったりする

 

 その一方で、吾妻屋さんは家族経営を逆手にとって、館内の冷蔵庫にある飲み物は自分で取って、チェックアウトの際、自主申告で精算となる。

 また持ち込みの飲み物も、こちらで冷やすこともできる。さらに、浴衣とバスタオルはセルフで替え放題だ

 

 小生のような風呂マニアには嬉しいポイントだ。つまり(毎回書いているが)、いい意味で放置プレーで、「何もしないを楽しむ」のに、余計な干渉なく過ごせる。

 そうそう、ロビーにはセルフで頂けるコーヒーもある。そうしたお宿とお客さまの関係を象徴するのが、チェックインの際のお客さまの動きだ。

 

 多くのお客さまがリピーターなこともあり、入館すると自分の名前の書かれた下駄箱にセルフで靴を入れ、ホスピタリティ抜群な女将さんからキーを受け取ると、部屋に自ら行く人が多い。小生もその一人だ。

 このあたりも、お客さまの多くが第二の故郷みたいに感じている証拠かと。

 

 

 料理も派手なものはないし、以前から基本は同じ・・・というものだが、必要にして十分なもので、焼き魚、牛しゃぶ、刺身などほしいものは並ぶ

 またお酒も割安だ。小生は昼のお風呂の後に缶ビールをいただき、夜はハーフボトルのワインをいただくパターンが多い。

 

 いつものように、14時のチェックインに少しフライングで入った小生だが、その前に三組同時に入られたと女将さんが言っていた

 さすがの女将さんも、バタバタしていた。そう、こちらのリピーターさんの多くは、ここに来ることを目的にいらしているので、フライングが多いのだ。

 

 「岩の湯」が完璧なオペレーションで、お客さまにとって「宿泊することが旅の目的」になっているのに対し、こちらはまったく異なる対応で、「宿泊することが旅の目的」を実現している。

 それは女将さんを中心としたもてなしの心が伝わり、多くのお客さまが小生同様に故郷に帰ってきた印象になるのでは・・・と。

 

 もちろん、観光目的地の案内や、お食事処のオススメなども丁寧に教えてもらえるし、そうした点では放置プレーではない。

 部屋は新しくはないし、豪華な設備などはない。だが、(あくまで個人的な感想だが)不快になるようなことはないし、さらには、宿泊代もお安い。東京からは遠いものの、毎年来たくなる次第。

 

 以前、福島県のお客さまだが、毎月来ているという方がいらした。それもまたむべなるかなと。

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