アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

柳家三三独演会

2013-04-29 06:00:05 | 落語
ゴールデンウィーク二日目は、中野ゼロで行われた柳家三三独演会に出かけてきた。前回の落語会が中野ゼロ大ホールだったのに対し、この日は小ホール。

 さすがに落語としては、こちらの方がいいの・・・だが、正直なところ、それでも大きい。まあ、いたしかたないところだが・・・
 さて開口一番は柳家ろべえ、喜多八のところの二ツ目という。始めたのは・・・おっ千早ぶるだ。が・・・あれれ、なんか違うぞ。


 なんと千早を今風にアレンジした新作であった。これはこれでユニークだったが、ちなみに演目には「チハヤフル」とカタカナで書いてあった。
 三三の独演会は、こんな感じで二ツ目を開口一番に持ってくることが多い。三三なりの配慮なのかも知れない。

 さて、三三の登場だ。最初に始めたのは・・・おっ、「高砂や」だ。市馬がよく掛けるネタだが、基本的には市馬の形のようだ。
 が・・・そこは三三のこと、くすぐりもアレンジしていて、意外なところでやられてしまった。市馬の形を感じさせながら、三三のそれにもなっている・・・さすがである。

 サゲた後、そのまま二席目に入る。おっ・・・なんと、「五貫裁き」を始めたぞ。最近では王楽がやっているのを聞いたくらいだ。
 もちろん、三三らしくよく練りこまれた感じで、じっくり聞かせてくれる。アレンジがオーバーになりそうな少し手前で止めている感じがいい。

 そして中入りをはさみ、もう一席となるんだが、夢空間主催の会って、まもなく開演の放送が入ってからが長い。
 ようやく再開・・・さて、ここですでにネタ出ししている「質屋蔵」である。比較的地味な噺だし、サゲをそれとして聞かせるためには、仕込みが必要・・・であるが、適度な前振りでサラリと入ったところは個人的には好感が持てた。

 逆に言うと、その辺の仕込みが入りきらなくて、サゲがわかりにくかった向きもある様子で、帰路で「わかんなかった」というお客さんの声も聞こえていた。
 個人的には、ややクドく感じたところもあったが、全体としてはさすがの仕上がりと言える感じだった。以前、どこかで聞いた記憶が・・・と思ったら、2011年の年忘れ市馬落語集でやはり三三がやっていた。

 三三・・・いよいよはずれなしって感じになってきたかも。
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