アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

いよっ!名人芸

2005-04-14 18:49:28 | VOW
今日も今日とて、街の変なものを探して歩いていた小生であるが、思わず足を止めてしまう看板がまた見つかった。というところで、今日はその話など。

 その名も「江戸や鮨八」という。まんま、寄席の物真似の名跡江戸家猫八のパクリそのものだ。まさか、すし屋だけにパクリそのものなんてんじゃねえだろうが・・・
 もっとも、江戸家猫八ったってもう死んでいるんで、知らない人も多いのではないか。しかし、あの鶯の物真似は絶品だった。

 確か猫八の親が初代猫八で、息子が小猫という親子三代の物真似師である。物真似というと、今ではすっかりコロッケや栗田貫一などのイメージだが、動物専門というのがいい。
 何より、中途半端な誇張がなく、ひたすら写実的というか音実的?な物真似で、完全に清冽な一品料理の味わいであった。

 以前読んだ本によれば、猫八の鶯は、声紋分析でも鶯にきわめて近かったという。つまり、人間の耳でなく、鶯の耳にも本物に聞こえるレベルらしい。
 もうこうなると、芸ではなく芸術である。ここまで芸を磨き上げたことにひたすら拍手である。小猫の精進を期待したいところである。

 そんな物真似名人の物真似をしている店という認識が、この店にあるかどうかは微妙である。なにしろこの店、「回転寿司なみの料金で高級店なみの美味い寿司」というのがコンセプトなのである。
 名人芸の威厳とか、誇りという雰囲気ではない。

 いやいや、小生今気がついた。本来寄席なんてものは、歌舞伎と違い庶民のものである。お高くとまった高級店ではないはずだ。
 すると、このような大衆店こそが、寄席に生きる人たちの心意気ともいうべきか。そう考えるとむしろ、この店は正統派である。

 おお、よく考えてみれば「高級店を装う大衆店」ということ自体が、名人芸の物真似といえるではないか。これはあっぱれなシャレである。
 あとは、味がちゃんと真似られていることを祈るばかりである・・・今度行ってみようっと(笑)
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3 コメント

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猫、ネコ、NEKO...? (すぽっと)
2005-04-15 00:54:01
実は昔から結構動物真似を得意とする私...

昔、寮の食堂を通り過ぎる時、つい、癖でネコの鳴き声をやってしまったら、そこで食べていた寮生が

「あ! ネコがいる!」

と叫んで辺りをキョロキョロ...

まさか「私です」とは言えずその場をササッと退散致しました



NEKO...もしかして私もその血をひいていたりする...?
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大好きでしたぁ (ちー)
2005-04-15 04:40:34
猫八師匠。・・・私のパソコン「猫は致死傷」と出ましたよ。まったく・・・・こないだもすぽっとさんのページで「バルサミコ」が「バルサ巫女」って出るし・・・・・・・・とか書きながら、いつも本当は爆笑ですできれば、まともなのが出ない日があっても良いくらいです。偶然の楽しさがたまりません



猫八師匠の鶯、テレビで見たときに釘付けになりました。あと、コオロギの真似とか色々されてましたよね。小さい頃のことだったのであまり覚えていませんが・・・。猫八師匠の粋なかんじが幼心に好きでした/heart_pink/}



「江戸や鮨八」・・・姉妹店は「江戸や小鮨」でしょうか鮨八よりお味はおち・・・いえいえ、なーんにもかいてませんよっっ
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いやいやたいしたものです ()
2005-04-15 07:13:02
すぽっとさんも猫の物真似が得意だったとは!

それにしても、ちょっとマニアックなネタかと思ったんですが、ちーさんともどもよく食いついていただきまして・・・
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