正月といっても、何をするでもなく・・・近所の神社に初詣して、あとは駅伝やらサッカーを見て・・・十年一日のような過ごし方になっている小生、ふと1月3日の朝、思い立ち富士登山をすることにした。
といっても本物の富士山ではなく、都内のあちこちに現存する富士塚のひとつ、通称江古田富士である。
西武線の江古田駅のすぐそばにある浅間神社の境内の中にある。こちらは高さが約8mで、富士山から運んだ溶岩を積んで山になっている。
そもそも富士塚とは、江戸時代に富士山信仰の高まりとともに、脚の悪い人やなかなか出かけられない人のために江戸の各地に拵えたもの。
明治には浅草に巨大な富士山ができて、観光名所になっていたこともある。いまでも検索するとたくさんの富士塚があることがわかるが、移転や取り壊しで跡形もなくなっている処も多い。
現存する中では品川富士が有名だが、江古田富士も規模が大きく有名だ。ただ、江古田富士は正月3が日と富士山山開きの日、それに秋のお祭りの日の3回しか登れない。
今年は各地で初詣の人出が多かったようだが、現地に来ると参拝客で賑わっている。ただ、富士山に登る人ばかりではなく、むしろ普通の参拝客が多い様子。登山道はそれなりに混むものの、スムーズに・・・
登山道は溶岩で囲まれていて、おしゃれな靴はご法度だ。また小さな山といいつつも、溶岩の段差もあり、けっこう歩きにくい。
坂もそれなりにあるが、途中にはこうした碑もたくさんあり、気分は盛り上がる。登山道の混雑を避けるべく、スタッフの方が交通整理してくれている。
途中でスタッフの方にお聞きすると、元日には溶岩の一部が崩れたという。やがて(といっても数分だが・・・)頂上に到着すると小さな祠があり、ここで参拝する。
家族で来る方も多く、スタッフが「お子さんがいる方はお子さんを真ん中にしてお参りしてください、それが一番ご利益があります」なんて言っている。
気持ちがやはりグッと盛り上がるのはパワースポットならではかと・・・時間にすればわずかなものだが、普段は入れないゾーンに入り、しっかり参拝する。
やはりこれはご利益を感じるぞ。
山開きの日も来ようかしらん・・・
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