ジャニーズ事務所が元SMAPの一部のメンバーがテレビに出演するのを辞めさせるべく、圧力をかけたとされる問題がニュースなどで取り上げられている。
こちらの記事によれば、「公正取引委員会は独占禁止法違反につながるおそれがあるとして、17日までにジャニーズ事務所を注意した」と。
これに対し、ジャニーズ事務所はそのような圧力をかけた事実はない・・・とコメントしていると。
真実はどっちに・・・と言いつつも、想定されるのがジャニーズ事務所の意向を局側が「忖度した」にすぎないだろうと。
きわめて日本的なやり方だが、そもそも忖度とは、相手が何も言わなくてもいいわけで、どこかの首相が「私が指示した事実はない」とよく言うが、その通りだろうと。ただ、まわりが自動的にその意向をくみ取るだけだ。
小生の知人が、こうした忖度(と思われる)対応が公取に引っ掛かるのなら、政界の忖度が引っ掛かからないのはなぜ・・・と言っていたことで気付いた。
というところで、こちらの記事も同じだなあと。参院選の安倍首相の選挙演説にヤジを飛ばした人が警察に取り押さえられる一方で、野党候補にヤジを飛ばす人は警察に守られるという事実だ。
表現の自由とか、いろいろな観点があるので、ここで小生の意見を書くのは控えるが、少なくとも与党にくみするのはOKで、反対するのはNGというのはダメだろうと。これが正しいというなら、根拠を聞きたいものだ。
政権支持者がよく言う「マスゴミの偏向報道」ということばは、主にテレ朝やTBSに対して向けられているが、逆にいえばNHKや日テレは与党寄りの偏向報道とも見える。
そもそも偏向なんてのは当たり前で、聞く側がどういうスタンスの局や新聞なのだと理解すればいいだけで、どこを支持するかは個人の自由のはずだ。
警察の取り締まりに関して、元北海道警の捜査二課長だった人のツイートが象徴的だ。
「そもそも、選挙は国の警察の警察庁が仕切ってる。都道府県警察の選挙を仕切る捜査2課長は若いキャリアのポスト、人事は警察庁。捜査費用も国費。警察庁長官の人事は内閣総理大臣が握る。道警が忖度するのは当然。警察は政治的に中立は幻想。」
やはり、この国に健全な民主主義はないとしか言えなそうだ。
毎回書いているが、そもそも民主主義とは「あなたの意見には反対だが、あなたが意見を言うのは命に掛けても守る」というもののはず。
そんな当たり前のことを期待してはいけない国なのだろうか。正しいかどうか、もしくは支持されるかどうかは関係なく、自分の意見を言える国ではなくなっているような・・・
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