アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

花緑ごのみ

2008-12-22 06:32:51 | 落語
さて、先日たい平の芝浜にいささか食傷してしまった小生であるが、今度は柳家花緑の独演会があるということで、出かけてきた。


 その名も「花緑ごのみ」という会で、新宿の紀伊国屋ホールであった。紀伊国屋ホールといえば、小生学生の頃以来のような気がする。
 花緑といえば、故小さんの孫として有名だが、夏に聞いた二階ぞめきがよかったし、将来間違いなく大看板になると思われる噺家で、今聞くべき一人である。

 さて開演、いきなり前座なしでいきなり花緑登場。まずは蜘蛛駕籠である。ネタおろしということだったが、登場人物の演じ分けもしっかりしているし、軽やかだ。
 特に、ひとつひとつのシーンの切り上げるタイミングが絶妙で、重くならないいいところで次のシーンにスパッと入るところにセンスを感じる。いいぞ。


 ここで「おぼっちゃんの部屋」という。何やるのかと思ったら、洋服姿で出てきて、電子ピアノを弾きながらの漫談
 これが、育ちのよさがすっきり出てきて、さわやかだ。それにしてもこのところ、いろんな独演会で噺家が歌うのを聞くが、流行っているのか・・・(笑)

 ときに、入り口には永谷園の花が飾ってあったが、そういえば花緑は最近永谷園のCMでおじいちゃんと共演しているし、なるほどである。
 と思ったら、なんと座席には永谷園のあさげが置いてあった(驚)むむむ、さすが落語会のプリンス。永谷園の期待もすごい・・・高見盛並みかって(苦笑)


 中入りをはさみ、まずは権助提灯だ。オーソドックスな噺だが、正妻とお妾さんの二人が秀逸。ボケ役の権助が笑える。
 まったりと入っておきながら、後半テンポよく展開、そして一気にサゲに持っていく。むむむ、なかなかの構成。しっかり笑わせてくれるぞ。

 さらにもう一席は、「御慶」、これまたネタおろしというが、小さんが得意にしていた季節ネタである。やりようによっては面白くもなんともなくなるネタだが・・・むむむ、上手い。クサくなりそうなくらいのオーバーな振りもあるが、なぜか軽やかだ。
 このさじかげんのセンスが抜群なのだ。やはりDNAなのだろうか・・・

 うーむ、やはり花緑は上手い。しかもまだまだ伸びていきそうなプリンスだ。よーし、次はセリーヌやCOACHと一緒に・・・って、結局それかよ(苦笑)
 でも、本気で花緑は今旬の噺家の一人である。
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