桜餅の話

桜餅が好きだ。小生子供の頃から桜餅にはなぜか憧れがあった。今でも、この季節にあのピンク色の餅を見ると、ついつい買ってきてしまう。

　餅にくるまれたあんこがいい。おはぎや大福などのあんこと違う味に感じてしまう。もしかしたら、実は違うあんこなのだろうか。
　小さい頃、桜餅をもらうと、ワクワクしながら、葉っぱをはがした・・・うん、葉っぱをはがす？そう小生、子供の頃は桜餅の葉っぱははがすものだと思っていたのだ。

　あれは、確か小学四年生の頃だったように記憶している。テレビドラマを見ていたら、桜餅が出てくるシーンがあった。ドラマの俳優は、葉っぱごと食べ始めた。
　　「うわー、こいつ桜餅葉っぱごと食べてやんの」とバカにしたのだった。しかし、次の瞬間不安がよぎった（苦笑）

　当然、ドラマである以上チェックしているはずだ。すると、葉っぱごと食べるのはもしかしたら正統派なのか・・・焦った（笑）
　それからまもなく、葉っぱを恐る恐る食べる小学生がいた・・・塩味が利いていた。だが、美味いとは思えなかった。実は、葉っぱだけを食べてしまったからだ（笑）

　そうだ、テレビでは葉っぱと餅を一緒に食べていたぞ、もしかしたらと思い、一緒に食べた。今度は美味かった。当たり前といえば当たり前である。
　それから、いろいろ調べたところ、この葉っぱの塩漬けの工夫は、ずいぶん歴史のあるものだと知った。

　しかも、日本中の桜餅の葉っぱの最大シェアは、小生の田舎の近くで作られていることを知ったのだった。なんと桜餅の地元で生まれ育っていたということである。
　そんな、地元の桜餅好きの男が、実は正統派の食べ方を知らなかった、なんて恥ずかしくてとても誰にも言えないまま、今日に至っている。

　あ、このブログをご覧の皆様、どうかこのことは内密に・・・（爆）