アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

柳家三三独演会 秋

2011-10-29 07:03:33 | 落語
柳家三三は小生お気に入りの噺家の一人であり、よく出かけているが、その三三の独演会秋と題する会が練馬の文化センターで行われたので出かけてきた。


 小ホールというが、大きさは600名弱入る。落語会としてはちょっと大きい。幸い前から7列目のセンターという、いいポジションだったので、見やすかったが・・・
 いつものように、開演と終演予定が書いてある。まあ、あまりあてにはならないが・・・まずは開口一番、二ツ目の右太楼が登場。

 確か前回も、ここで三三のかいのときに開口一番だった気が・・・と思ったら、冒頭そんなことを自ら話していた。キレもいいし、なかなかいい。
 権太楼の弟子だそうだが、「辰巳の辻占」という、ちょっと珍しい噺をやってくれた。個人的には、なんとなく応援していきたい感じだ。

 そういえば、二ツ目って、二つ目でなく「ツ」と表記する。ついでに改名のときも、春風亭ぽっぽ改メ、ぴっかりみたいに「メ」と表記するが・・・なんでだろう。
 なんてことをぼんやり考えていたところ、三三の登場。冗長なマクラは独演会ならではだが、個人的にはちょっと気に入らない。

 ようやく一席目「高砂や」に入るまでに、二十分はかかっていた。このネタは間がいなく市馬に習ったものとわかる仕立て。
 もちろん仕上がりは悪いわけはなく、いいんだが・・・こういうネタは、マクラも軽くさっと演ってほしいところだ。

 中入りをはさみ、すでに20:20再開。終演予定の21:00は無理だろうなあ・・・というところで、三三の登場。おや、出囃子が下座さんの端唄「びんほつ」が入っている。
 まあ、こういうところはちょっと凝っているが、それにまったく触れずに二席目「三軒長屋」のスタート。さすがに今度はさっと入ったが・・・(汗)

 頭の女将さんがちょっとオヤジっぽく聞こえるシーンが何度かあったが、それを除けば、ひとつひとつのシーンに、たっぷりくすぐりが入る三三流で進んでいく。
 っていうか、この噺自体が長いんだから、もうちょい軽くてもいいかなあ・・・と感じ始めた頃、クライマックスに突入。一気にサゲまで持っていく手腕はさすがである。

 だが、それにしてもマクラなしで55分間っていうのは、ちょっと長いかなあと。ひとつひとつのシーンを少しずつ刈り込んで、トータル50分を切ってほしいのが本音。
 将来の大看板が期待できる噺家だけに、あえてそんな苦言を呈したい。そんな会だった。
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