アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

ドラえもんやドカベンが発禁に?

2013-05-17 05:30:57 | つれづれ
ゴールデンウィーク明けにあった参議院予算委員会において、児童ポルノ法改正による漫画・アニメの規制についての議論があったことが報じられている。


 その中で話題になったのが、「ドカベンも発禁になる可能性がある」というもの。えっ・・・なんでポルノに・・・と思ったら、「8歳のサチ子(主人公の妹)が入浴するシーンがあり、発禁本になる可能性もある」というのだ。
 こうなると、「入浴シーンがある『ドラえもん』もダメか」なんていうネットの声も現実的となる。

 詳しい話は、記事をご覧いただくことにするが、この問題の本質は発禁にまでならなくとも、こういう法律が成立することで、見えざる手が働き、自主規制がされてしまうことだろう。作者にしても、お縄にならないよう保守的になりそう・・・(汗)
 炎上覚悟でいえば、この立法については自民党政調会長の高市氏が旗を振っていることが嫌な空気を醸し出している。

 記事にあるように、「子どもの被害を食い止めるため」と言われるとのっけから反対しにくい空気になり、この程度は・・・という議論すら封じ込まれかねない。
 なにしろ、自民党が目指す憲法改正は、デモなどでも「公益および公の秩序を害しない限り」という注釈を入れることにしているくらいだ。


 治安維持法という忌まわしき過去がよみがえってくる。ポルノはもちろん、漫画で政府批判したり、風刺的にするのも自粛なんてことになりかねない。
 かつて昭和天皇が体調を崩したときに、結婚披露宴まで自粛した芸能人がいたが、今回の流れで行くと、その頃のドヨーンとした空気が平時においても漂いそうな・・・

 そんなバカな・・・と思われる向きも多いだろうが、あながちバカにできない。小生が高校生の頃、メキシコでは「暴力や同性愛を助長する」ということで、ウルトラマンの放送が禁止されたことがあった。
 暴力はともかく、なぜ同性愛? いまだに理解できないが、理屈はいかにもつけられるんだろう。

 こんな嫌な流れに今あることをぜひ知ってほしいものだ。
 といいつつ、今回の件で、質問した山田議員は、きっとこれからドカベンを愛称にしていくことは間違いなさそうな・・・(汗)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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図書館戦争 (shima)
2013-05-17 08:05:48
子どもが読んでいるような本でも「よくない部分」があると国家権力が指定し、処分する。そういう本を売っている書店を破壊していく・・・。
そんなニッポンになった時代を描く『図書館戦争』(有川浩原作、映画化)って、けっこうリアルです。
だって、そういう法律が成立していくことに、人々は無関心だから・・・。
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あ、まさに今が、旬! ()
2013-05-17 21:40:03
Shimaさん、いつもありがとうございます。
確かに、図書館戦争は、今が旬なのかも…
いずれにしろ、気がついたら大変なことになっていた…になりそうでこわいです。
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