ボンカレークラシック

小生が子供の頃、一種の革命的なショックとなったのがボンカレーだ。今は、誰もそんなことは思わないと思うが、ああいう形でカレーが食べられる・・・これは革命的だった。

　今では、ミートソースやどうかするとラーメンの具までが、レトルトでお湯につけるようになっている。だが、あのスタイルはボンカレーが最初ではないか。
　歳がバレるのを承知でいうと、女優の松山容子が「ボンカレーは私のアイディア」なんて言いながらCMに出ていて、その形のままパッケージの絵になっていた。

　そういえば、品川隆二が出ているバージョンでは、奥さんがいない日に「そうか今日はチョ○ガーか」なんて、今では放送禁止用語を平然とCMでやっていた。
　おお、そうそう五木の子守唄の替え歌バージョンもあったぞ。「♪ボンは早うできて、早う食える」なんて・・・(←それにしても詳しすぎ、実はマニアか)

　というところで、先日スーパーで、写真の「ボンカレー・クラシック」なる商品を見つけた。復刻版ということらしい。
　パッケージの写真は・・・おお、松坂慶子だ。しかもさりげに松山容子風にしているぞ。そうか、松坂慶子にとってもノスタルジーなのかも。

　この松坂慶子も、思えばいろいろバラエティに富んでいたなあ。どちらかというと色っぽい美人女優系だが、「夜の診察室」というデビュー映画は微妙だった。
　だが、その彼女が岡崎友紀の「なんたって１８歳」で、「いつもクールな慶子ちゃん」なんてしゃべりながら三の線で出ていたのを覚えているのは少ないだろう(笑)

　子供の頃、キャンプに行くときのメニューというとボンカレーだった。缶詰カレーなどもあったが、ボンでなきゃダサイっていう空気すらあった。
　思えば、それもきわめて邪道なメニューではあるが、とにかくそれがカッコイイスタイルだったように思う。

　単身赴任の頃は、よく食した。いや、正しくはボンカレー風の安物カレーを・・・今や、安物カレーの方が普通になりつつあり、紙箱のパッケージが大仰ですらある。
　今度、スーパー行ったら、クラシック買ってみようかしらん。あの頃の味だといいなあ。

　そういえば、お正月以外にク○レカレーのCMを見ないように思うのは、小生だけだろうか(苦笑)