アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

参院選終わって感じたこと

2016-07-12 09:51:53 | つれづれ
参院選が終わり、どうやらこの国の国民は、改憲に向かってまっしぐらでいいという選択をしたという結果になった。与党に投票した方には「いや俺はそんなつもりではない」という方も多いとは思うが、投票した結果に対する為政者の評価はそういうことになる。

 それは結果であり、小生がその結果に対して評価することはしないが・・・テレビの当選者のコメントを聞いて感じたことがある。与党の当選者のほとんどは「これから地元のために汗を流したい」という言い方をしていた。
 これに対し、野党の当選者は国政レベルの話を語っている人が多く、地元のために・・・という言い方をしている人は記憶にはなかった。

 ここに、選挙戦で彼らが選挙民に対して、どういう主張をしていたかがよくわかる気がした。国政レベルの話も憲法改正の話も与党の候補者にとっては論点ではなく、「地元にどれだけの利益をもたらすか」を訴えていたのではないかって。
 以前、野党の大物政治家について地元の選挙民がテレビでこんなことを言っていた。「地元のことができないようでは国会に行っても・・・」と。

 これを聞いたときにものすごく気持ち悪くなったことを覚えている。それって国会議員に求めることなの? と。国会議員は国政をやるための人であり、地元の代表ではないはずだ。だから、住民票がどこにあっても、全国どこにでも立候補できるわけで、地方議会と異なるところだ。
 今回は、二つの県を束ねる合区が行われた。その当選者の一人は、「合区というのが合理的でなく、制度の改善を訴えていく」と堂々と言っていた。ってか、そもそも一票の格差についての是正についても、それにより地方の意見が通らなくなる・・・という反対意見も根強いし、その意見をもっともらしく感じる人も多いだろう。

 あえて言う、ふざけんなよ、冗談じゃない。そもそも国会議員は地元の代表じゃねえだろって。そこがこの国の国民のおかしいところだ。しかも一番意見が通らないのは一票の格差からいえば大都市なわけで、面積が広いとかそんな問題ではないはず。
 そもそも島根県の人口は練馬区より少ないし、鳥取県の人口はもっと少なく東京の20分の1である。合区したとしても、東京から6人では少なすぎるバランスになる。これを、以前のように島根と鳥取から各一人出すとすれば、ものすごい優遇である。

 ただ、小生がガキの頃、田舎の祖父などは「この人では当選しても地元のことをやってくれないから」と投票の判断基準を示していた。今でもその感覚が全国的には当たり前の感覚として支配していることを改めて認識した次第。
 それがこの国の国民の出した総意であり、国政レベルでは、選挙戦ではまったく言われていないことから実施するという・・・そういうことになりそうだ。だから、毎回のように、「俺はそんなつもりで投票したのではない」という人が多くなるのだなあと・・・

 しつこいが、その決定に異議を唱えるつもりはないことは念のため書いておきたい。
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