現在、東京国立博物館で開催されている特別展「国宝鳥獣戯画のすべて」を見に行ってきた。昨年の春に見に行こうとしていた展覧会が、まさに当日から緊急事態宣言に伴う休館で見に行けなかった小生、内容は違うがリベンジマッチ的な・・・
今回は緊急事態宣言に入る直前にセーフ・・・という形で無事に見られた。事前に日時指定のチケットをゲットしていたのが奏功した。
当日は快晴の下、会場に到着すると、時節柄入場制限をしながら、検温も行い会場へ。さすがに会場はそれなりに密ではあったが・・・
さて鳥獣戯画については、先日のこの記事でも取り上げたがお気に入りの渡邊アナも大好きだという。小生も京都にいた時に、高山寺に見に行ったことがある。
だが、そこにあったのは模写で、この展覧会では本物が展示されていることに価値がある。そして鳥獣戯画は甲乙丙丁の4巻からなっている。
その中でも一番有名な甲は動く歩道に乗って見学するスタイル・・・10m以上の絵巻を移動しながら見るのはなかなか快適だった。
すでに歴史秘話ヒストリアでも紹介されているように、現在のこれは失われている部分や、順番が編集されているところもある。
そして長い絵巻の途中で明らかにタッチが変わっていて、違う人物が描いていることがわかる。もちろん、乙以降のタッチもまた別だ。
乙では動物は擬人化されておらず、さらに麒麟や玄武などの想像上の動物も登場している。そしておそらくは一番マイナーな丁は動物でなく人物が描かれている。
正式名称が鳥獣人物戯画と言われているゆえんだ。会場はすべて撮影禁止のため、戯画については検索してひろったものだ、念のため。
また個人的に一番興味深かったのは、断簡と言われている絵巻から切り取られている部分や、古い模写版を元に、作成当時を復元したもの。
これを見ると甲が二本から構成されていて、現在残っているものと順番も異なっていたことがわかる。
勝手な妄想でお気に入りの渡邊アナと一緒に見ているような気分になったりして・・・そしてかつて秋に出掛けた高山寺を思い出した。
小生が京都にいたのは20年以上前になる。紅葉も見事だったし、また久しぶりに訪れたくなった。
それでも、この絵巻の本物を見ることはできないわけで、その点で貴重な機会であった。緊急事態宣言が明けたら・・・また行けるかなあ・・・
先日、Eテレの日曜美術館の生放送を見て、動く歩道形式の観覧も面白そうだなと思っていましたが、やはり緊急事態宣言。
まだ予約もしていませんでしたが、果たして見る機会はあるかしら・・・。
昨年、確かshimaさんの記事で紹介されたトーハクの展覧会に行こうとしてタッチの差でいけなかったので、今回もドキドキしましたが、逆に遅れていたらでした。
動く歩道の閲覧は快適でしたよ。これから先、見られるかどうかですが、再開すればオススメです。