アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

「蜜蜂と遠雷」見てきました

2019-10-10 06:00:08 | つれづれ

このところ、映画づいている小生、「引っ越し大名」「記憶にございません」と楽しんで来て、勢いで「三人の信長」も見てしまったが、これだけはハズレだった(あくまで個人の感想だが)。

  

 その次に・・・ということで、見に行ったのが「蜜蜂と遠雷」だった。原作は直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の同名小説

 その表題からは、いったいどんなネタ? かと思いつつも、予告編やテレビCMでたくさん取り上げられているので、イメージはあった。

 

 登場人物はかつての天才少女・栄伝亜夜松岡茉優コンクール年齢制限ギリギリの高島明石に松坂桃李、栄伝と幼馴染で完璧な演奏技術と感性を併せ持つマサル・C・レビ=アナトールに森崎ウィン。

 そして突然現れた謎の少年・風間塵に鈴鹿央士(新人)

 

 この四人のピアニストを中心にコンクールは進む。この映画のために、キーを叩く訓練などをしていたという松岡茉優などの演技もすごかった。

 だが、それ以上に感じてしまったのは、ストーリーから感じた「天才は天才を知る」、そして「天才は天才によって成長する」ということ。

 

 松坂桃李を除く三人はまさに天才というレベル。本当に限られた人間のみが到達する領域に入っていればこそ、お互いを理解できる

 われわれのような凡人にはおよそ何のことだか・・・という次元でわかりあえ、そして刺激しあえる・・・

 

 小生も少なからず、自分がどんなに努力しても、絶対にこの人の足下にも及ばないという天才(?)を何人か見てきたが・・・

 また脇を固める斉藤由貴やブルゾンちえみなども、いい味わいを醸してくれている。ただ、斉藤由貴が演技とはいえヘビースモーカーという設定だけは今時の演出としてはどうかと・・・

 

 物語のクライマックス、各自の圧巻の演奏を見せられた後の結末は・・・とと、これ以上口が滑るとネタバレになるのでやめておこう。

 原作を読まずに見た方が楽しめるかなあ・・・とは思ったが・・・

 

 さて、ではこの映画をどう評価するか・・・と言われれば、当たり前ながら何に期待するかによって、大きく変わると。

 松岡茉優のファンで、ひたすら彼女の演技を見たいというなら、それもいいだろう。

 

 ストーリーを楽しみたい、という向きにはいささかテーマが複雑で、わかりにくいかも知れない。

 ただ、いずれにしろ、感動というより楽しませてもらえた・・・それが素直な感想である。


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