アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

こち亀のすごさ

2016-06-22 10:00:43 | つれづれ
かつて全盛を極めた美少女戦士セーラームーンの展覧会がこの春に六本木で開かれていた。この漫画は1992年になかよしで連載開始、1997年まで続いた。同時期にテレビアニメ化もされ、当時夢中になった女の子たちが、今母親になる世代という


 もうそんなになるのか、と思っていたが・・・最近少年ジャンプを見せてもらう機会があり、いまだに「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が掲載されていることを知った。
 これってすげえ・・・と思い、調べてみたら、なんと連載開始は1976年。小生が社会人になる前からだ。確かに山止たつひこの名前で書かれていた頃の記憶がある。

 40年間の連載というのは空前絶後だ。何しろ、小生が学生時代に始めて、退職してもまだ続いているということなのだから。
 その「こち亀」が時代を先取っていて、その内容が神レベルとなっているという話が話題になっているこちらをご覧いただこう

 1982年に発売された『ジャンプ』に掲載された「アンコール雪之城の巻」で両さんは、「わしはTVゲームのプロになるんだ!」と宣言した。
 さらに、「21世紀はすべてがコンピューターだ」「だから先を読んでTVゲームのプロになる」と発言したというのだ。今ならば、普通に思える話だ。

 だが、任天堂が「ファミリーコンピュータ」を発売したのは1983年、“ゲーマー”として最も早い段階に有名となった高橋名人も、“名人”と名乗り始めたのが85年という
 いかに、「こち亀」が時代の先に行っていたかの証拠になる。この他にも今のソーシャルゲームを予期していたかのようなものもあり、詳しくは記事をご覧いただこう。

 小生も社会人時代にずっと読み続けていたわけではないが、時々目にしたコミックスではその時代に合わせたネタをちゃんと取り入れていた。
 先取りだけでなく、その内容のわかりやすさもすごかった。記憶に残っているところでいうと、PCが流行り始めた頃、デジタルとアナログの違いを両津の口で説明するところがあった。きわめてわかりやすい説明で、素人でもよくわかるものだった。

 先日見た巻では、寿司の歴史に沿った説明なども極めて明快で、納得感の高いものであった。特に我が意を得たりと思ったのが、「寿司は庶民の食べ物だった」というところ。
 昨今の感覚だと、寿司は都会的で高級なもので、シャリは少ないものというイメージがあるが、それは江戸前ではないわけで。今の高級寿司店は邪道だということになる。本来はたくさんのシャリに魚を乗せていただくものなのだ。その辺の説明もよく整理されていた。

 それにしても、こうしたネタを毎週載せていくという想像を絶する作業を40年続けている秋本治氏・・・やはり神としか思えない・・・


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