アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

スケートボードに五輪の原点を見た

2021-08-05 10:28:58 | つれづれ

いやあ、感動した。五輪の新種目、スケートボードのパークにである。すでに皆さんご存じの通り、この競技は四十住さくらと開心那のワンツーフィニッシュで幕を閉じたが、小生が感動したのはそこではない。

 

 勝った選手も負けた選手もなく、お互いの演技を讃え合い、リスペクトする選手たちの姿勢にである。

 日本の五輪史上、最年少メダリストとなった開選手は、8月5日のNHKのインタビューで「楽しかった」を連発していた。

 

 そこには、日本人が好みそうな「皆さんの支えや応援があって勝ち取れました」とか「コロナ禍で苦しんでいる皆さんに少しでも元気を与えられたら」なんてセリフは皆無だった。

 逆にメダリスト二人から出た言葉は「私たち(全選手)は、ライバルではなく、仲間なんです」という言葉だった。

 

 そのとき、小生の頭には近代五輪の創始者クーベルタンの「勝つことよりも参加することに意義がある」という言葉が浮かんだ。

 またラグビーなどで試合終了のホイッスルが鳴れば、敵も味方もないノーサイドだというのも同じ発想だ。つまり、ここには本当の意味での五輪やスポーツの姿があると

 

 ところが、以前の記事にあげたが、どこかの国では前首相が「日本人同士の絆が云々」とか、「五輪開催を反対する人は反日」とか、国威発揚の場と考えてるの? みたいな・・・

 皮肉にも、新種目が五輪の原点を体現していたというのが象徴的だ。そんな中で、こんな記事が見つかった

 

 安全策でメダルを取りに行かず、ベストな演技を目指し、四位に終わった岡本選手を取り上げたものだ。

 ここでも、争った他国の選手たちが、彼女を讃えていることが紹介され、またその姿勢を評価している。

 

 もちろん、負けて悔しくないわけがないが、少なくとも「国民の皆さんの期待に応えられず」なんてセリフは勘弁してほしい。

 幸い、岡本選手からはそんなセリフはなかった・・・また解説の人が言っていたのは、ボードというのは、誰もがその日できるベストな演技を行い、その日一番かっこよかった人を決める、そういう文化なんですと。

 

 つまり四年に一度ではなく、その日だけのことで、今日はダメだったけど、明日はね・・・というノリになるようだ。

 とても感動したし、素晴らしい・・・と。

 

 追伸・・・その流れで、小生が大好きな小平奈緒選手のちょっといい話も見つかった。平昌のときの韓国選手とのいい話もあったが、やはり彼女のすばらしさは群を抜いている

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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彼女たちには (shima)
2021-08-06 08:50:40
エライ人のところに表敬訪問をする・・・、なんて「義務」を課してほしくない、などと思ってしまいます。
そもそも、国も自治体も背負ってないし。
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Unknown ()
2021-08-06 09:50:45
メダルを取った瞬間名誉県民になる、なんて馬鹿なことに巻き込んでほしくないですよね。
でもこの二人のインタビュー見ていて、大丈夫かもと思いました。
返信する

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