小野浦和レッズ復帰をめぐり

浦和は今期も積極的な補強を進めている。関係者によれば、「今オフの補強は完了。パーフェクトな結果だった」という。何しろ、東京Ｖからワシントンと相馬、京都の黒部、さらには小野まで復帰させた。

　悲願のＪ１制覇に加え、来年のＡＣＬまでも視野に入れた積極的な選手補強ということだが・・・
　さてそんな中、小野に関して、浦和・中村修三強化部長が１４日、日本代表の早期招集に待ったをかけたというニュースが目に入ってきた。

　まずは久しぶりに復帰する古巣の水に慣れさせたいということで、３月４日のＪ開幕戦（Ｇ大阪戦）の「ぶっつけ本番」を回避させたいというのだ。
　小野は欧州組として、今度実施する代表合宿には召集されていないが、国内組となれば、当然追加召集されるだろうとみての動きだ。

　「まだ協会側から連絡は何も入っていない。でも追加招集されれば交渉する。できればアメリカにも行ってもらいたくない・・・」という。
　予め断っておくが、小生小野は好きな選手だし、小野を憎んで言うつもりはないし、これが小野の意向とは関係ないと信じて敢えて言わせていただく。

　浦和さん、それは単なるわがままでしょう。爺故はこれまで、ケガしてようが日程がきつかろうが、代表に召集した選手の参加を強硬に求めてきている。
　横浜の久保のようにケガしながらも呼ばれ続け、辞退しているうちに・・・という例もある。自チームにフィットさせたいという理由が通るなら、他チームもやればいい。

　笑ってしまったのは、中村強化部長のコメントで、「もし合宿から連続して、３月１日の親善試合までやって、４日の開幕となれば、スタメン落ちもありうる」というもの。
　申し訳ない、それがどうしたというのだ。浦和からすれば大問題だろうが、それを日本代表が考慮してやらなければならないのだろうか。

　もし、浦和が本気でこの主張をし、また協会がこれを認めるとなれば、磐田だけではない、横浜などももっと突っ張っていくべきだろう。
　過去、爺故や協会に、同様の主張を跳ね除けられてきたチームにとっては、この件の動向は簡単にスルーさせていい問題ではない。