東京国立博物館で開催されている「国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅展」が人気と聞き、終わる前にと小生出掛けてきた。
偶然だが直前に高野山に出掛けてきた小生、まさに密教の世界を体感してきたのだが、それを別の展示で確認するような形になった。
まず東寺について整理しておくと平安京の入り口の羅城門を守る形で東寺と西寺が設置されたが、後に空海が嵯峨天皇の支援を受け、東寺を真言宗のお寺にしたところから東寺の華やかな歴史が始まる。
後世には教王護国寺と名前も付いたが、この名前からも鎮護国家という平安時代の仏教の位置付けがわかろうという。
その密教の世界は、ご存じ最澄の天台宗とともに二大派閥になっているが、結果的にこの二人が今に続く仏教界の2トップでもある。
と前置きはさておき、平日の10時前に会場に着いたが、すでに入場まで30分待ちと。幸い、それほど苦労せず入れたが・・・
展示は弘法大師の像や密教の法具などや空海直筆の書などもあり、かなりたくさんの展示だ。ただ、残念ながら国宝の風信帖は展示期間を過ぎていたので見られなかった。
だが、何より密教の世界を象徴するのは曼荼羅であろう。この曼荼羅は金剛界と胎蔵界に分かれているが、ともに中心にいるのが大日如来だ。
さらにこの大日如来は菩薩や明王にも変身し、そこからさらに多くに分身していき曼荼羅を構成していく。
この複雑な曼荼羅を民衆にわかりやすく体感させるために空海が考案したのが、「立体曼荼羅」という。早い話が仏像を曼荼羅の形式で陳列したもの。
東寺にある21体の像を東寺よりもゆったりしたスペースに配置し、さらにひとつひとつを360度回って見られるようになっている。
その中で唯一、帝釈天騎象像は写真撮影可だったのでバシバシ撮らせていただいた。本来はフラッシュ禁止なのだが、けっこうつけている方がいらしたのはちょっと・・・なあと。
トップ写真とこの一枚は変態スマホでの撮影。残りの三枚はHuaweiでの撮影だ。この展示を見ただけでも価値があると・・・
さすがに大日如来は写真での登場だったが、それでも密教でいう曼荼羅の世界を十分感じられたぞ。
逆に、これを見てから高野山に行ってもよかったかと・・・だが、まだ記憶も新しい金剛峯寺の根本大塔の中の曼荼羅の世界を思い出した。
さて、帰路につこうした小生、行列がさらに長くなっていて、待ちは50分以上となっていた。
といいつつ、にわか空海(弘法大師)ブームの小生となった感だが・・・そんな小生、高野山ツアーを思い出しながら、考えたことがある・・・
というところで、また別稿にて・・・
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