大相撲の正月場所が開催されている。先場所の琴櫻の優勝、豊昇龍の準優勝を受けて、協会はW昇進もあると明言している。
前回のW昇進は1970年の北の富士と玉の海のときだから、とんでもなく大昔だ。小生の記憶によれば、関脇で準優勝を続けた玉の海(玉乃島)を横綱にという話が出たものの、さすがに大関を飛び越すのは・・・で、いったん大関に。
そこで火のついた先輩大関北の富士と熾烈なライバル争いになり、最終的には同時昇進となった。
玉の海の急死により、ライバル関係は長く続かなかったが、なかなか盛り上がった時代だった。
そんな中、55年ぶりのW昇進となるかと注目された今場所、豊昇龍は順調に来ているが、琴櫻は大苦戦の序盤である・・・が、ひねくれものの小生、いろいろ思う。
今場所のはじめに、協会の理事長はW昇進に期待していると言っただけでなく、大の里も今年中に横綱に、さらに(若手の)三役陣も大関に上がってほしいと。
これを聞いた小生、初日の照の富士の敗戦を予想してしまった。なぜなら相手が若隆景だからだ。そのシナリオはこうだ・・・照の富士が、今場所途中まで頑張るも負けが込み、途中で引退表明。
いきおい、千秋楽は琴櫻と全勝の豊昇龍の結びとなり、豊昇龍が優勝するも、琴櫻が千秋楽では一矢報いて準優勝。かくして二場所で両力士は27勝3敗で並び、W昇進。
もちろん、あくまで小生の勝手な妄想だが・・・さて、そんなところで「相変わらず勝手な協会の裁きのメチャクチャさよ」と。
まず横綱昇進の基準についてだが、「二場所連続優勝もしくはそれに準ずる成績」とあるが、W昇進の場合はどちらかもしくは両方が連続優勝できないわけで・・・
ややこしいのは「それに準ずる成績」だ。豊昇龍の先場所は13勝2敗で準優勝。ちなみにかつて貴景勝が13勝2敗で優勝したとき、協会は次の場所優勝でも、よほどの成績でない限り昇進はないと言い切った。
その後、霧島が13勝2敗で優勝したときは、次に優勝なら昇進と言い切った。「えっ、なんで・・・? 」と、思ったが・・・思い出したのは貴乃花の昇進の時。
大関で14勝1敗で優勝、次の場所で13勝2敗の優勝決定戦進出でも横綱諮問委員会への推薦すらなかった。結局彼は、二場所連続全勝優勝するまで上がれなかった。
たぶん(いまさらだが)、貴乃花一門である限り、貴景勝は二場所連続全勝優勝しない限り上がれなかったんだろうなあと。
時に、その貴景勝が引退し、体重も落としたが、何より表情が穏やかになったと話題になっている。こちらの記事では、感動モノという声も・・・
その貴景勝はまだ28歳、理事長が若手という若隆景や若元春より若いのだ。まあ小生がグチグチ書いてもしかたない。
というところで思い出したのが、某力士あがりの人の言ったセリフ。「所詮、大相撲はスポーツではなく興行ですから」というもの。
貴景勝に幸多かれと思ってしまう小生である。
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