アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三枝・小朝二人会

2008-04-20 09:19:44 | マニア
さて、昨日の土曜日は練馬文化センターで三枝・小朝二人会が行われた。会場は練馬の駅前であり、抜群の立地である。しかも、東西の大看板が・・・となれば、これは行くしかない。

 この会場は初めてだが、なかなか地元っぽいお客さんが多い。別に素人をどうこういうつもりはないが、出囃子が鳴った段階で拍手するのは・・・(汗)
 なんていいつつ、前座が三枝の弟子で三段という噺家。新作の「お忘れ物承り所」という噺だった。まあまあ・・・こんなものかという。


 さてお待ちかね小朝の登場だ。もはやお得意ネタとなっている「中村仲蔵」であった。相変わらず安定したできだったし、前回聴いた歌舞伎座のときよりもノリを感じた。
 形がきれいなのが一番であるが、久しぶりに古典だったので、ちょっと嬉しかった。実は試し酒あたりも期待していたんだが・・・

 さて仲入り後の膝は、いっ平であった。以前も聴いたことがある「悋気の独楽」だったが、やはり好きになれない。親父の三平を意識しすぎなのか、高座で暴れすぎだ。
 しかし、このクサい演出のいっ平に対し、観客はバカ受けだった。ちょっと勘弁してくれよ・・・って思ったんだが・・・

 そしてトリは三枝の「誕生日」だった。とにかくすごい!の一言だった。当たり前のシーンを、力の入らない芸で見事に描ききってくれる手腕はすごいの一言。
 誰でもできそうな噺だが、きっと誰もできない・・・まさに三枝ワールド。こういう噺を生で聴ける我々は幸せなんだろうなあと。

 すっかり三枝ワールドでハマッた小生であるが、練馬文化センターはもうちょっと、勘弁してほしいと思ったのも事実である。
 開演のときも含め、拍手がずれるだけでなく、最低だったのが小朝の噺のクライマックスのときに鳴った携帯電話(怒)

 さらに、いっ平の噺のときには、別の携帯の着信音が・・・(激怒)おい、最初の音も許せないが、それに学ばないことはもう・・・
 言いたくないが、練馬は田舎だなあ・・・と思ってしまったことは言うまでもない(汗)でも三枝はやはりすごいなあと。
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3 コメント

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三枝会長もふっくらしました (虎波男女子★彡(こなみみなこ))
2008-04-21 00:00:36
 むかしは・・・がりがりだったんですよ>桂三枝。

 映画“ゴルフ夜明け前”の頃には・・・しっかり貫禄がついて・・・と思っていたら、上方落語協会会長ですものね・・・でも枝雀一門の脱退はどうなったんでしょうか??復帰したのかな???

 ただ、大阪腐知事の橋下徹氏によれば、天満繁盛亭に次ぐ落語が聴けるワッハ上方を潰すらしいです。大阪腐の会計帳簿が黒字になれば済む問題じゃありません。出費しても上方の文化を守る必要があります。
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素人の私でも (すぽっと)
2008-04-21 02:08:30
大物の組み合わせ、という事がわかります。
面白いなぁと思ったのは、そういうスゴイ方々なのに、そうした結構ローカルな(失礼)所ででもやるのだなぁ、という事。
演目もカレンダーの裏にペンで書いたような思いっきり手書き。。。(^^;

でもアレかな。。。
落語の世界をもっともっと気軽に楽しめるように、もっと一般に広げるようにと、大御所も頑張っていらっしゃる、という事なのでしょうかね(^^;。


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むずかしいですね ()
2008-04-21 06:37:30
みなこさん
経済か文化か・・・噺家としてはコメントしにくいですが、落語を支える庶民の頑張りに期待したいですね。

すぽっとさん
この手書きの演目は最近の定番で、当日のプログラムに演題がなく、帰りにこんな貼紙があるんですよ。
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