1970年にヒットした曲に、左卜全とひまわりキティーズの「老人と子供のポルカ」というのがあった。こちらでお聞きになれる。
当時はずいぶんと年取ったおじいさんという印象だったが、この歌を歌ったときは76歳、翌年亡くなっている。
今の76歳の平均的なイメージより高齢に感じるが、この歌詞について改めてチェックしたい。左卜全が「やめてけれやめてけれ」と叫ぶのだが、一番ではゲバゲバ、二番ではジコジコと言っている。
ゲバゲバは今では死語だが、ゲバルトのこと。ジコは交通事故のことで、納得できる。さて三番だが・・・ストストと、ストライキはやめてけれという。
当時は普通に違和感なく聞いていたが、ストライキは悪という認識だ。小生ガキの頃は、毎年春闘で、電車がストに入るかどうかヒヤヒヤしていた。
したがって利用者から見れば「悪」というのは、あながちわからんではないが、労働者に認められた権利という側面からすれば、ゲバルトや事故とは本質的に異なる。
と、前振りが長くなったが、今でもこの国の国民にとっては、ストは「悪」なのでは・・・と。と思ったのは、アメリカの自動車産業の労働者のストのニュースを聞いたから。
4年間で40%の賃上げ要求に対し、20~23%の回答を出した経営者側。これに対し、ストを決行しているという。
4年間で20~23%という回答は、この国ではありえない水準だが、それでも不満という・・・これをこの国の国民はどう見るんだろうなあと・・・いずれにしろ、先日の池袋西武のストが、あたかもとんでもない悪のように報道されていたことと比べると・・・だ。
ときに、イスラエルの戦争がらみで、今般日本が派遣した救援の飛行機が有償だったことが話題になった。
同時に韓国のそれが無償で、かつ日本人やシンガポール人なども無償で受け入れていたのと対照的だと。皮肉にも、第二陣は無償になったようだが・・・
かつて、ブーケットを津波が襲ったとき、財布やパスポートも流された日本人に対し、大使館は、帰りの旅費を貸し付けた。
ところが、アメリカはそもそもチャーター機を飛ばし、全員無償で帰国させた。あるアメリカ人は日本の友人に対し、これが日本とアメリカの差だよと・・・
国民を大切にしてくれない日本・・・なにしろ、自助・共助・公助だというのだから・・・
いずれにしても日本人って・・・と思う小生である。
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