モリカケ問題や防衛省の日報問題やら、本当なら内閣が吹っ飛んでもおかしくないような状況であるが、口では「責任を痛感している」と言いつつも、まったく他人事にしか聞こえないどこかの首相のことに隠れて、受動喫煙防止に関してはまったく議論が進まない。
相変わらず、零細事業者への配慮とかたばこ生産農家への配慮などとの名目で、事実上飲食店での喫煙が可能になるという方向で動いている。
有働アナが担当中のあさイチで、この問題を取り上げていたが、専門家によれば「分煙」では受動喫煙は防げないという。
そのテレビに出ていた専門家によれば受動喫煙を防止するには、周囲50mくらい隔離しておくことが必要だという。
国際的にもタバコの害は立証されているのだが、日本の喫煙推進者たちによれば、「タバコの害は立証されていない」そうだし、飲食店や建物内を禁煙にするのはファッショで、日本だけのことだという。
また喫煙推進議員連盟への忖度か、禁煙推進は経済的にも打撃という論調の記事も多いが、先日のあさイチでは、全面禁煙にしたスペインなどは飲食店の売り上げが増えたという。それは家族連れが増えたからという。
そう、いかにズルズルの日本における妥協案においてもここで声を大にして言いたい厳然たる事実がある。それは(分煙なども含め)喫煙可の飲食店では、未成年者の立ち入りは禁止になるのだ。
このことを知らない事業者は多いのではないかと。つまり、たばこが吸えなくなればお客が減るとして全面禁煙に反対しているお店は、未成年者およびそれを含む家族連れを受けられなくなるのだ。
もちろんそういうお店では未成年のバイトも雇えなくなる。法律が施行されて、これを無視して営業しているお店に気付いたら、小生どんどん当局に通報するつもりだ。
中国でもブラジルでも韓国でも、少なくとも五輪のときは完璧に禁煙が実現できていたのに対し、このままでは東京は世界の笑いものになることは必至である。
ときに、この写真は某所で見つけた電子タバコ専門店の看板。唖然としたのはこちらのもの。「禁煙をもっと楽しく」とある。
一瞬何が言いたいのか理解に苦しんだ。この看板によれば電子タバコは「禁煙」になるのだそうな・・・
今、この国では受動喫煙防止対策に関して、電子タバコはどうするのかなんて低レベルの議論になっている。
喫煙者からすると、飲食店で禁煙になったら店に行かないという。それは小生からすれば大歓迎だ。
あらためてしつこく言いたい。タバコを吸うなとは言っていないのだ。タバコが嫌いな人や体質的にNGな人、未成年の前で吸うなというだけだ。そして飲食店での禁煙は世界ではもはや当たり前のことなのだ。
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