北京五輪の日本人選手の活躍は連日、これでもかと放送されているが、2月15日の女子スノーボードビッグエアの決勝はすごかった。
予選を勝ち抜き、日本選手が3名決勝に残ったが、結果はご案内のとおり、17歳の村瀬心椛がこの種目で初のメダルを獲得した。
が、小生が感動したのは、その直前に最後の演技をした岩渕麗楽のときだった。彼女は平昌のときには4位にとどまり、捲土重来の場だったが・・・
今回も4位となり、あと一歩届かなかった。だが、心打たれたシーンは、三回目の試技のときだ。彼女は女子史上初となるトリプルコークを飛び、成功! と思われたが、次の瞬間わずかに尻もちをつき、残念ながら逆転のメダルはなかった。
だが、そのトライに対し、各国のライバルたちが駆け寄り、ほめたたえていたのだ。
あっ、このシーンはいつかどこかで・・・そう、まだ記憶にある東京五輪のスケボーでのこのシーンだ。
そう、スノボーもスケボーも同じマインドなのだと。すでに金メダルを取った平野歩夢のときもそうだったが、インタビューから出てくる言葉があきらかに他の競技と違う。
やれ「国民の皆さまの期待に応えられて」とか「皆さんのサポートのおかげで」とかいうセリフはなく、ベースには他の選手はライバルではなく、仲間なのだというマインドが・・・
夏のときも書いたが、まさしくこれが本来の五輪なのだと。
ちょっといいシーンだったなあと・・・思ったら、こんな記事も・・・
この大会はスキージャンプの高梨のスーツ失格問題やら、疑惑のジャッジなどが取りざたされているが、それにしたって高梨が謝罪していたのには、なんとも・・・
彼女がそうした書き込みをするに至った気持ちはわかるが、それって国民が求めているものでしょって。本来の彼女の気持ちとは思えない小生だ。
相変わらず、国威発揚とかいう言葉がちらつくように見えてなんとも嫌な小生である。そういえば、安倍なんとかいう人が東京五輪前に、「東京五輪反対を唱えている人たちは反日」なんてことも言っていた。
五輪の賛否で反日なんていうところが、この国の嫌なところだ。もっとも安倍支持者によれば、天皇も反日だそうだから、反日でない人の方が少ないのかも知れない。
話がそれた・・・スノボーしかりスケボーしかり、こうした競技がもっともっと盛んになっていくことを祈りたい。
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