アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

柳亭市馬独演会@三鷹星のホール

2022-04-12 06:00:00 | 落語

ごひいきの噺家の一人、柳亭市馬の独演会、もはや定番の三鷹、星のホールでの会となればで、今回も出かけてきた。

 

 いつものように14時スタートで、終演未定とあるが、市馬の場合はそれほどのことにはなるまいと・・・

 おそらく、遅くても16時半かと思いつつ入場。今回も満員御礼だった。入場するとまず、目に留まったのが、こちらの表示。けっこう目立つぞ。

 

 そしていつものように軽妙な森本さんの場内アナウンスに続き、開演。開口一番は、市遼だ。始めたのは・・・おっ、「金明竹」だ

 関西弁の早口のセリフ回しがキーになる噺だが、早口過ぎず、聞き取りやすいのが好感が持てる。これから期待できそうな・・・

 

 続いて出てきたのが、市寿・・・初めて見るが、柳家三寿の弟子として入門後、師匠の逝去に伴い市馬門下に入った由。

 二ツ目になった翌年に師匠が亡くなったようだ。といいつつ、始めたのが「洒落番頭」。失礼ながら、睡魔との戦いで印象が薄くなったが、口調も素直で好感は持てた。

 

 そして、市馬の登場。今回はゲストなしなので、何をやるのかしらん・・・と思ったが、まったりとマクラを振りながら、始めたのは「猫忠」だ。

 マクラが冗長だったこともあり、45分ほどの口演になったが、この噺って、そこまでの仕込みに対し、サゲが突然入るところは毎回不思議な感じを抱いてしまう。

 

 とはいえ、そこは市馬のこと。芝居仕立てのセリフもキマリ、きっちり聞かしてくれたのだが・・・久しぶりだと思い、調べてみたら10年ぶりくらいに聞いたものだった。

 さて、中入り後、再び市馬の登場。名人の話から始め、ある落語会で「前座名人会」というのがあった・・・というのには笑わされた。

 

 そして始めたのが「竹の水仙」だった。これまた市馬らしさのあふれるもので、いかにもイヤミのない仕上がりになっている。

 落語に登場する左甚五郎は、演じかたによっては多少イヤミが出てしまったりするが、彼のそれはそんなに感じないのは、人柄だろうか。

 

 そしてふと思った、そうはいっても左甚五郎の登場する落語って、「ねずみ」と「三井の大黒」そして「竹の水仙」と三つくらいか?

 調べてみたら、もうひとつ「叩き蟹」というのがある。こちらは聞いたことがないが、どこかで聞いてみたい・・・

 

 ともあれ、終演したのが16:15。いつものように市馬に間違いなし・・・を実感しながら帰路についた。

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