アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

日本国史

2023-06-30 05:00:00 | つれづれ

このブログの読者の皆さまにはいまさらだが、小生歴史マニアであり、わけても古代史に関しては、ロマンの要素もあるので、大好きだったりする。

 

 そんな中、先日ネットの広告で見かけたのが、田中英道氏著の「日本国史」だ。なかなかセンセーショナルな広告の見出しにそそられた。

 曰く、日本には縄文・弥生時代に「日高見国」という国があった・・・とか、何故卑弥呼の墓が見つからないのか・・・など。

 

 このあたりは、広告に書かれているのでネタバレにはならないと思うが、この本上・下巻に分かれ、古代史だけではなく、現代に続くところまで記されている。

 この手の本は当たり外れが付きモノなのだが、書評の口コミを見ると、高い評価なので、とりあえず上巻だけ買って読んでみた。

 

 最初のまえがきを読んだ時点で、えっ、これは・・・と思ってしまった。曰く「戦後の歴史書が、民主主義の名の下、意識的に左翼のイデオロギーで書かれたものばかり」と。

 小生、少なくとも歴史を語る上で、左翼だの右翼だのいう視点を持ち出すことには嫌悪感を持つし、いわゆる今の一般的な歴史が左翼のイデオロギーによるとは感じない。

 

 まえがきの印象があったせいか、その後の展開も逆に右翼的な印象の強いものだった。広告にあった卑弥呼の件でいえば、魏志倭人伝(正確には三国志魏書東夷伝倭人条)の全否定で、邪馬台国を一蹴していた。

 その一方で記紀のいわゆる欠史八代の天皇がいなかったとする学説を否定してくれる。

 

 小生の頭が悪いせいか、この二つがどういう根拠やエビデンスによるものか、まったくわからなかった。

 ましてや、看板の「日高見国」についても、なんともモヤモヤしてしまった。もちろん、この時代の歴史は多少なりとも推論などが混じるのは当然だし、そこまで否定するつもりはない・・・

 

 だが、例えていえば天照大神はギリシャ神話のアルミテスと語感が似ているところから、ギリシャ神話は日本神話が元になっている・・・(もちろん、これは小生の創作で、本著とはまったく関係ないが)

 なんてぐらいのびっくりぽんな展開が随所にちりばめられていた。小生は、この著書について絶賛する方を否定はしない。

 

 ただ、少なくとも小生は絶賛はできない・・・そういうことである。念のため、言っておくが、小生は江戸時代が暗黒の時代だなんて思ってもいないし、古代の民が搾取されたり、貧困に苦しんでいたなんていうつもりもない。

 その小生にとって、久しぶりに読了できない本に出会ってしまった・・・ということである。

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2 コメント

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渡る日本は謎ばかり (大石良雄 (本名))
2023-07-02 15:53:25
拝啓 お師匠様には梅雨真っ盛りの中よろしくお願いいたします。
*「この本の存在は名ばかりはしっておりましたが、この手の書籍は過去沢山ありました」
大雑把な結論は「日本人と言う民族は、記録を残したがらずに非常に謎の多い民族 国家とは確かな様です。
ご承知の通り「母国本国?USAは、もう成り立ちと歴史がはっきりしており、大母国Great Britain北Ireland連合王国もはっきりしており、おおよそヨーロッパの各国は謎が少ないと思われます。
しかしどうしても「シナ、コリア、インド等は、国民性なのか?やたら自国の歴史をエキスバンデッド=引き延ばす傾向」で、シナもインドも五千年うんぬんとのたまっておられます。上記の書籍とは別に「小学校からオカルト研究者として馬鹿にされて来た自分大石の出会いの書」としてはやはり「偽書の典型と言われる竹内文献 冨士古文書」等ですが、その内容は驚くべきものでおそらく確かに偽書は確かでしょう。しかし間違いのない事は「その偽書の大元=原版 オリジナルの何か謎の文書が在ったはずで、どうもそれは「賢き処云々では無く、草深い場末の神々を奉る場所に密かに伝えられていた」らしいのです。更に上記の本の通り「戦後のGHQの占領政策=進駐軍等の表記は大嘘 により、欧米の価値観や都合の良い思考が持ち込まれた、、、、お師匠様ならご承知の通り実は更に昔「明治維新の際にも全く同じ事が行われ、廃仏毀釈や脱亜入欧なんてぇあまりに行き過ぎた愚策とも言える政策」が、薩長等のド田舎の肥溜め臭ぇ連中により牛耳られた。
つまり日本は既に過去、2回の洗脳を受けていたのですね。まぁ今更何を言おうと書こうと「屁でも無ぇ」のが日本を牛耳る連中で、残念ながらどうにもなりません。ご存じかと思われますが

*「いずれシナがUSAを駆逐し地球の中心となる等は、大嘘空嘘超絶でたらめ 信じていた馬鹿がいた」
自分は当初から上記の様な事は、絶対に死んでも無いと確信しておりました。何故なら? 簡単な事で「そんな大戯けを許す程、世界を牛耳る者達はド甘く無い」からです。これ以上書きますと「お師匠様も自分も、明日急性心不全で何某、、、」ともなりかねませんので今回はご無礼させて戴きます。敬具
返信する
いつもながらありがとうございます ()
2023-07-03 14:27:31
大石様
いつもながら、鋭いご指摘ありがとうございます。
詳細コメントは避けますが、この国は外圧によってしか変わらない・・・がお約束のようですね。
返信する

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