アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

シンプルでモダン、だけど落ち着く「桜田温泉 山芳園」

2023-12-12 11:50:00 | 日本秘湯を守る会

「桜田温泉 山芳園」は伊豆といっても海には面していない。部屋からの景色も田園風景が中心となる。ただ、春は菜の花や桜並木が見事で、風景は悪くない。

 また、田園というが、目の前の田はお宿でお米を作っていて、このお米を食事で食べられるだけでなく、販売もしている。このお米が貝掛温泉のそれに勝るとも劣らない(個人の感想)。

 さて、入館するとゆったりした空気の漂う大女将が対応してくれる。まず行うのがタオル選びだ。(写真はイメージだが)大変たくさんのカラーのタオルが並んでいて、お好みを選べる。同行者はもちろん、お風呂で他の人とも重ならない工夫で、すごくおしゃれだ。

 

 また、このタオルの品質がよくて、この辺にもお宿のこだわりを感じる。

 お部屋はシンプルで、清潔感ある明るいもの。備品などのポップは手書きだが、気遣いとともにセンスを感じる。

 

 たとえば、浴衣の帯は伸縮性があり、締めやすいものだが、それを100均あたりのヘヤゴムでまとめてあったりして、全体にシンプルながらスマートだ

 こうしたモダンでシンプルなところの一方で、玄関の佇まいやロビーの囲炉裏などは落ち着くもので、いいとこどりになっている。

 

 さて、料理だが、地産のものにこだわった料理で、若旦那が調理している。どこのお野菜とか、どこのお塩といった産地も示されているが、料理はいずれもおしゃれに仕立ててある。

 もちろん、味の方も抜群で嬉しくなる。今回、刺身は四種類出てきたが、お好みで醤油でなく、お塩でもどうぞ・・・と。

 

 肉は出てこないが、メインのキンメの姿煮は、二人に一尾ついている。秘伝のタレで煮付けていて、とても美味しい

 それに加えて、元CAの若女将がソムリエで、料理にあったワインや日本酒なども紹介してくれる。いい意味で素朴な大旦那と大女将、モダンでスマートな若旦那と若女将、この対照的なコンビが最高のもてなしを実現している

 あえて、朝食も掲載したが、お品書きを掲示したスタンドは、小生も自宅で使っていた100均のタブレットスタンド。

 その前に、お塩などをきれいに並べてある。

 

 朝食は地元のアジの干物や、シラス入りのオムレツなどに加え、自家製のお豆腐も・・・いずれも食材へのこだわりが感じられ、満足そのもの。

 そしてデザートについている桜葉クッキーを持ち出し、囲炉裏のところでサービスのコーヒーをいただく

 

 松崎は桜葉の生産日本一で、桜餅は有名だが、この桜葉クッキーもなかなか。お宿の価格的には、秘湯系のお宿としては、少し高めの設定だが、満足度は極めて高く、その意味ではコスパは抜群だ。

 

 今回もお米を購入したが、若女将が車まで運び見送ってくださった。引き続き桜田温泉の大ファンである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 貸切露天風呂にどっぷり「桜... | トップ | 目安箱で思い出したこと »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本秘湯を守る会」カテゴリの最新記事