なかの芸能小劇場で兼好独演会

中野の駅からほど近いところに、なかの芸能小劇場という小さなホールがある。前回、こんな会で出かけたが、この時に兼好の会のチケットを購入していた。

 

　ということで２月１８日の朝１０時からの会に出かけてきた。噺家にとって１０時開始の会というのは、とんでもなく早朝で、なかなか厳しい由。

　そのせいかどうか、番組にない前座の前座が出てきた。楽生の弟子で楽べえという。当然初めて聞くが・・・

 　

　まだ落語というレベルでなくつんぼに関する小噺をやっていた。テンポや演出などはこれからという感じだが、声はいいので期待したい。

　さて、開口一番、兼好の弟子のけん玉でスタート。ネタは「権助魚」だった。入門四年目というが、なかなかこなれている。二ツ目にしてやってもいいレベルかなと・・・

 

　やはりよくしたもので、間の取り方とか、くすぐりが師匠に似ている感じもする。こういう噺家は応援してやりたいものだ。

　そして兼好の登場。まずは・・・何を・・・おっ、これは「孝行糖」だ。与太郎ものとしては、最近あまり聞かれなくなったが・・・

 

　むむ、さすがに兼好。予想外のくすぐりが入って抜群に面白い。しかし、この噺って、いいお話ではあるんだが、サゲだけがなんとも惜しい気がする。

　まあこれは兼好のせいではないんだが・・・ということで中入り。こちらの会場は狭いが、中野区が運営しているため、ロビーなどにもいろんなチラシが並んでいる。

 

　見ると、一橋大の落研OBの会がこちらで開催される由。なるほど、いずこも同じような会をやっているものだ・・・と。

　さて再開だ。再び兼好が登場・・・例の北朝鮮の事件の話などをネタに爆笑を取りながら始めたのが・・・おっ「干物箱」だ。

 

　これまた生では久しぶりに聞くぞ。古くは先代文楽が十八番にしていたネタだが・・・これも兼好ならではの強烈なくすぐりにすっかりやられてしまった。

　すっかり大満足で会場を後にしたが・・・まだ時間は11:30。これから昼食をとって・・・

別のところに向かった小生である。

 

　ちなみに７月の会のチケットも取ってしまったが、毎月やっているようだ。なかなか嬉しいところである。