天空のペンション エルブルズ

このブログをご覧の皆さんにはご案内のとおり、小生「日本秘湯を守る会」の宿めぐりが趣味だ。そんな中、実家の方のつながりでご縁をいただき、実家近くのペンションに宿泊する機会があった。それが本日紹介するペンション「エルブルズ」である。

 　

　もちろん秘湯の宿ではないが、場所は秘湯の宿以上に秘湯であり、あえて秘湯のジャンルにいれさせていただくことにした。

　住所で言うと、東伊豆町白田ということになるが、伊豆急の片瀬白田駅から、山道をずっとずっと登っていったところにある。

 

　土地勘のある小生でも大丈夫かこれ? というくらい強烈な山道で、心配になるほど・・・なんとなくもののけ姫の世界のような・・・で最後に視界が開けて到着した。

　標高620mあるという。さすがにここまで来ると、伊豆七島の見え方も全然違うし、伊豆の屋根である天城連峰も目の前に見える。この写真の左の最高峰が、万三郎岳で1407mと伊豆の最高地点だ。

 

 

　ちなみにペンションの名前は、このお宿の前所有者が命名していて、それがこの山並みがイランのエルブルズ山脈に似ているからという。

　さて、ペンションなので温泉がメインというわけではないが、貸切の露天風呂と貸切の内風呂の二つがある。お部屋は七室なので、予約もしやすく、明るいうちに楽しませていただいた。

 

　こちらのお宿は、天空の宿といってもいいくらいなので、鹿などもよく姿を現すという。宿泊中は見られなかったが、帰り道にはバッチリいるのを見ることができた。

　こちらのお宿は、なんともいい空気感の漂う奥様と、シェフのご主人で切り盛りしている。そのもてなしも魅力だが、やはり景色が素晴らしい。

 

 

　特に夜、ご主人と語り合った後、見上げた夜空の美しさには感動した。あの一瞬は、忘れられない思い出になりそうだ。

　食事後もたくさん飲んで、ご主人や奥様と語り、他のお客様ともご縁をいただき、いつもより遅くに就寝したが、翌朝は空が明るくなるのを感じながら目覚めた。

 

　温泉宿とはまったく違うところだが、これはまたなんとも魅力的なお宿であった。そう、実はこのお宿の最大の魅力ともいえるのが食事なのだが、例によって、その分については別稿とさせていただきたい。

　ペンション「エルブルズ」、またお気に入りのお宿が増えてしまった。