三味線屋勇次と聞いて、すっとわかる人は通というべきか、もっともトップ写真をみればほとんどの読者がなんのことかわかるだろう。
そう、必殺シリーズでもおそらく人気ナンバーワンを争うと思われる、普段は三味線屋を営む仕事人の勇次のことだ。
往年の二枚目歌手中条きよしが演じていたが、とにかくかっこよかった。針を刺すとか背骨を折るとかいうのでなく、三味線の糸というのがよかった。
以前とある記事で見た記憶があるが、もともとこんな道具で殺人ができるのか? というギリギリのところを作るというのが仕事人のコンセプトだとか。
その意味で、三味線の糸で首を締め、絞殺するというのはなかなかすごい・・・
そういえば、ハマグリの貝で男性の大事なところを握りつぶすというすごいのもあったが・・・そもそもそれで死ぬのか、というところも含め、このあたりはやはり昭和だ。
念のため、当時の勇次の映像を動画でご覧になれるので、こちらをどうぞ。他の仕事人の技は基本接近戦なのに対し、これだけは距離のあるところでのわざになる。
動画を見ていると、鴨居から下がった糸で首つり状態になり、後ろ向きになった勇次が頃合いで糸を弾くと、絶命し糸を回収するという・・・
すべての仕草がカッコイイのだが・・・見ているうちに「あれっ? 」と思った。シーンをよく見てみると・・・
勇次は糸をリング状にまとめていて、それをそのまま投げている。特に先端に何か部品を付けているわけではないが、敵の首にぐるりと巻き付くのはなぜ?
それはまあ、大人の事情で譲ろう・・・だが、さすがにこれは・・・というのは、敵にまっすぐ投げて巻き付いた糸は、なぜか鴨居の上や松の木の上を通過してから相手の首に巻きついていたことになる。
鴨居や松の木の上を通過させることは難しくはないが、それをクリアした上で相手の首に巻き付けるというのはウルトラ至難の業である。
かの柳田理科男であれば、これを実現するのはいかに至難なことかを科学的に分析してくれるはずだが、素人であっても容易にそれはわかる。
そんな困難な技を毎回いとも簡単にやってのける三味線屋・・・彼こそ本当の仕事人なのかも知れない(苦笑)
しかもイケメンで・・・むむ、小生にはとてもできそうにないなあ・・・
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