往年の名車に遭遇

先日、某所を走っていたところ、小生の車の脇をカッコイイ車が通り抜けていった。おお、あれはと思い、すかさず追いかけた。幻の名車である。

　幸い、道は渋滞し、トロトロ走っていたのですぐ至近距離に達し、写真撮影に成功した。写真をご覧いただこう。トヨタ２０００ＧＴである。
　００７のボンドカーになったことで有名だが、当時としてはあまりに高価な精密機械だったこともあり、確か４７０台くらいしか生産されなかった車だ。

　しかも、生産されたのは昭和４０年代だから、３０年ものだ。それが、キレイな形で保存されているどころか、こうして走っている・・・感激ものだ。
　このエンジンは、トヨタがヤマハの技術を借り、製作した今でも通用するエンジンで、最高速は２００ｋｍ／ｈをうたっていた。

　おお、なんて素晴らしい日だ、と思っていたら、さらに道を進めたところ、こんな車にも遭遇した。こ・これはトヨタＳ８００ではないか！


　上の２０００ＧＴと同じ頃、ホンダがオープンカーのライトスポーツ車、Ｓ８００というのを販売していた。この車、なんとホンダがＦ１の技術をフィードバックして作ったというマニアな車で、当時のパワーとしては驚異的なものだった。

　それに対抗するため、トヨタが作ったもので、エンジンはパブリカのものを使い、平凡だったものの、プラスティック部品をボディに使うなど、徹底した軽量化を図ったものである。ファンからは、「ヨタハチ」として親しまれた車だ。

　しかし、なんという日だろう。一日のうちに小生が子供の頃、憧れていた車に続けて遭えるなんて・・・（嬉）
　トヨタは２０００ＧＴを最後に、しばらくこのジャンルから遠ざかった。一方、日産がこの対抗で作ったのがフェアレディＺだった。

　こちらは、アメリカで大成功を収め、今でもモデルが継続されている。先日見た「三丁目の夕日」の次の時代の話である。
　今の車もさまざまな技術が使用されているし、素晴らしいものが多いのはわかるが、なぜあの頃の車ってワクワクしたんだろうなあ。

　自分が免許もなかったことや、そもそも我が家に車がなく、いつかは、自家用車を持てるようになりたいなと思っていたからなのだろうか。今の車に、子供たちはワクワクしているんだろうか・・・