岩の湯は、日本一予約のとりにくいお宿と言われている。原則予約は一年前で、リピーターでほとんど埋まってしまうため、新規で予約を取ろうとしても、なかなか・・・と。
小生が初めてこちらに宿泊したのが2010年のことだったが、2009年に何回電話しても取れないので、半ばヤケ気味に、「じゃあいつなら取れるんですか」とお聞きしたところ、「2010年の8月なら一部屋取れますが・・・」と言われた。
まさしく一年後のことで、初めておじゃまし、大感激して次回の予約をして帰ることに。
以来、毎年8月に宿泊しているが、その他の季節は、一般予約開始日に激しい電話予約合戦を展開してなんとか取れたらラッキーと・・・
初訪問のときから必ずやっているのが、お昼の入浴後に生ビールを飲むこと・・・高原の風を感じながらいただく生ビールは最高に美味しく、生きててよかったあ・・・と。
館内は、毎回のように新たな発見があったりするが、基本ゆったりと時間を過ごせるような仕掛けが施されている。
もちろん館内のスタッフも行き届いていて、リゾートとはかくありたい・・・と思わせてくれるのが最大の魅力だろう。
食事も2010年当時は18時以降何時でもいいですよ・・・なんてやっていたが、さすがに今では一定の時刻になった。
それでも地産のものを美味しく調理し、温かいものは温かく、冷たいものは冷たくと、テンポもほどよく食べさせてくれる。
料理の質はもちろん、量の方もほどよく、多すぎずかつ少なすぎずで、満足度はきわめて高い。
朝食も新型コロナ対応か? 佇まいは変わったが、基本は今までと同じで、数多くのおかずが所狭しとテーブルに並ぶ。
さらに、大浴場の前には、トマトが冷やして置いてあったりして(上右写真)、「気がきいてるよなあ」と言いたくなるようなしつらえも。
そういう点では室内の癒しのCDとかの演出や、冷蔵庫の漬物や柿の葉茶のサービスなど、一工夫が嬉しくなる。
そしてチェックアウトは12時だが、チェックアウトすると、スタッフさんが鞄を車まで運んでくれて、さらに車を誘導してくれる。その間、宿泊の感想などもさりげなく・・・
そして、車のバックミラーから見えなくなるまで手を振って送ってくれる。これがおざなりな対応でなく、きちんとやっていることがわかるのが素晴らしい。
そうして、車の中で「今回も安かったね」と同行者と語り合う・・・これがいつものルーティンだ。
もちろん、けっして格安なお宿ではないが、受けられるサービスを考えると、極めて安いと思えるのだ。それが「岩の湯」の魅力だと思っている。
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