腹が立つどころではない、人間としても許してはいけない。いや、そもそも何時代の人間なのだ・・・こんな輩が議員でいるとは。
ことは、15日の自民党厚生労働部会のこと。自民党厚生労働部会で三原じゅん子参院議員が「患者側は店や仕事場を選べない。弱い立場のことをぜひ知ってほしい」などと述べたときに、「(がん患者は)働かなければいいんだよ」と発言したこと。
テレビで録音されていた音を聞いたが、確かに言っていた。
さすがにこれは・・・ということで、大西議員は発言を認め、謝罪したというが、「私は限定的に小規模飲食店の喫煙を認める考え。『働かなくていいのではないか』というのは、ごくごく少数の喫煙可能の店でのことについてだ。がん患者が働かなくてもいいという趣旨ではない」と主張した。発言の撤回はしないという。これは発言についての説明にも謝罪にもなっていない。
まず大西某については、喫煙推進側の議員。彼らの主張する根拠は、「たばこ生産農家の保護」、「零細飲食店の保護」、「たばこ販売店の保護」、「税収面」などのようだ。
たばこ農家の実情については、こんなサイトが見つかった。最後の一文「禁煙運動に強硬に反対しているのは、葉たばこ農家よりもタバコ販売業者達です」というのが象徴的だ。
WHOで義務付けられているタバコのパッケージの危険を訴える広告もないに等しいが、これはなぜ・・・といえば、飲食店は関係なく、タバコの販売店と税収の関係だろう。
タバコが安すぎるのもその一因とは思うが・・・
次に、根強く反対している人が多そうな小規模飲食店についてだが、小生の持論を言えば、例外を認めるから小規模飲食店が困るのであって、先進国の多くがそうしているように、完全禁煙にすれば条件はイーブンなわけだ。
例外的になんてバカなことを言うから、飲食店としては死活問題だということになるわけで、北京でもリオでもできていることがなぜできないのか・・・
それは、当の議員自体にもスモーカーが多いからだろう。おそらく日本の国会ほど喫煙率の高い議会は少ないのではないかと・・・
そもそも、共謀罪よりも優先すべき議案のはずだが・・・本件について、強硬に反対したり、先送りをしている時点で、推進側の議員ってどうよって。見事なガラパゴスだ。偏見を承知でいうと、そういう人の多くは、地域のお祭りやイベントにはせっせと顔を出し、顔は売るが、個人としては天下国家のことなどはまったく考えていないはず。国会議員は地域や利益団体代表なはずはないんだが・・・
まあ、この国が後進国であることを認識しているのならそれでいいのだが・・・きっとそういう議員たちに限ってそれは認めないはず。
元総理の麻生某とか、高村某とか大物だらけのようだし・・・
次に大西某の個人についてだが、昨年3月には「巫女さんのくせになんだ」と発言。2014年には衆院総務委員会で女性議員に「まず自分が子どもを産まないとダメ」などと話すなど、失言騒動を繰り返しているほか、話題にもなった「マスコミを懲らしめろ」発言でも有名になった。
これらから考えると、失言というより彼については本気でそういう考えを持っている人物だと思ってしまうのは小生だけだろうか。
少なくとも、議員はおろか人間のレベルとしてどうよって言いたくなる。
元々は都議だった人らしく、当然東京からの選出なわけで、こんな人を都議から国会に送っている都民のレベルもまた・・・か。
やっぱり選挙民のレベル以上の議員は選べないということか・・・もし次の選挙でもこの大馬鹿が当選するようなら、都民自体が大馬鹿ということになる。
こんな大馬鹿を許していいわけがない。
繰り返される一連の発言は、どれも本音以外の何物でもないでしょう。
喫煙率、暴言・野次、いずれも国会というところは、日本の中で「特殊な場所」ですね。
受動喫煙防止に関しては、都議選でどの党(自民も!)も公約にするとか。国はどうするんだろ…。
おっしゃる通り、大西某は皮肉にも釈明会見が多く、結果的にマスコミの露出が多い議員という・・・その彼も都議出身で、都議時代のヤジも話題になっていた由。
さて、受動喫煙防止をどの党も掲げる都議選、「分煙」とか「喫煙室」を設置することで受動喫煙防止を推進します・・・なんて自民党は言うんでしょうか。国は、どうするつもりもないでしょうね・・・ああ。