右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

雑文からちょっとみえたこと

2013-04-21 14:41:11 | 読書
つい一週間ほど前、TVを見ていたら、
村上春樹氏の新刊が出たとのことで、
並んでその発売を待つ人たちのニュースがあった。

その前の評判になった『1Q84』も読んでいない。
はるか昔、『ノルウェイの森』を読んで、
なんだか居心地の悪い感じ…お尻むずむずみたいな。
といっても、はっきり覚えていない
(う~む、村上春樹氏の愛読者の方々には、申し訳ない)
でも、あの赤と緑の表装は当時、非常にインパクトがあった。

それでも、何の雑誌だったか、
コラムを読んでいて面白いなぁって思って、
改めてを見ると、村上春樹の名前。

図書館に行った折に
「村上春樹」検索…いっぱいあるあるぅ~
行きあったりばったりに一冊借りたのが
『村上春樹雑文集』。
これが、結構わたし的にBingo
少々、飛ばした箇所もあるけど、
〈Norwegian Wood〉が「ノルウェイの森」ではなく
「ノルウェイ製の家具」という解釈とか、
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の翻訳のこととか、
ふんふんと読めちゃう。

なかでも気になったのは、
トルーマン・カポーティの『最後の扉を閉めろ』の最後の一節、
「そして彼は枕に頭を押し付け、両手で耳を覆い、こう思った。
 何でもないことだけ考えよう。風のことを考えよう、と」
 "think of nothing things, think of wind."
 についての雑文…
何かつらいことや悲しいことがあると、
村上氏はこの一節を思い起こすことになったらしい。
人が、ほんとうに風について考えられるのは、
人生の中のほんの一時期。
誰でもいつでもできるわけではない。…と。

つらい時なんて、ほんとうはないに越したことはないけど、
もし万が一、そうなったとき
負のスパイラルから逃れるための手段かもしれない。
そして、そこからはい出せたときに
つらいときを振りかえって、自分自身をほめてやりたいな、
できれば、ニンマリしながら。

この雑文集を読んでいると
いろいろ読み返したいと思う本やらが出てくる。
そう考えると、処分した本がいとおしい


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がんは本当は減り始めているという記事

2013-04-11 15:41:49 | 読書
母親が買ってきていた今月の文藝春秋。
表紙を読めば、大型企画【医療と健康の常識を疑え】



ペラペラっとページをめくってみると、
やっぱりあるねぇ~がん関係の記事。

がんは増えていると巷では言われているものの、
実は、がんは減っていると云うもの。

高齢化の影響を除いた「年齢調整死亡率」が、
75歳未満では減少の傾向だそうだ。
しかし、がんによる死亡者の数、がん患者の数は増加・・・・
どうゆうこと??って、
がんは高齢者がかかりやすい病気で
高齢化が進み、がん患者、そして死亡の実数は
増えている。
でも、高齢化による影響を取り除くと、
その率は減っているというもの。

適切な対策を行えば、
がんの死亡率のリスクは減らせるというものだと。
食生活の改善や禁煙の推進、
検診の受診率向上だとかだね。

「胃がん」「肝がん」「肺がん」は減少傾向。
しかし、食生活の西洋化(高脂肪・高タンパク)による、
「大腸がん」「前立腺がん」は増加が止まりつつあるが、
残念ながら、「乳がん」は増え続けていると。
早期発見のためにマンモ検診の受診を勧めている。

ただし、検診を受けてその時はOKでも、
安心はできないぞ~っていうのが、私の経験
やっぱり、自己チェックも必要だったわ…
食生活を含めての自己管理がポイント。

がんのリスクを減らすための予防として書かれていたのが
*たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける
*飲むなら節度ある飲酒をする
*偏らずバランス良く食べる
*日常生活を活動的に過ごす
*太り過ぎない、やせ過ぎない
*肝炎ウィルス感染の有無を知り、感染の場合は治療する

このほかにも、
アンチエイジングとか、
新・生活習慣病とか、
有名人の生活習慣とか、などなど掲載。

すっかり、医療とか健康という記事に、
敏感になっている・・・わたくしです


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「えれぇこった、ほんとにえれぇこった」

2013-02-02 15:21:03 | 読書
以前に浅田次郎氏のエッセイが好きで~なんてことを書いてたんだけど、
実は、苗字をしっかり覚えていなくって
図書館検索で新田次郎氏の名前で探していたあほなわたくし

なかなかエッセイが見つからずに、えいやぁ~とばかりに
その名前で借りた本が【孤高の人】

実在の人物、加藤文太郎の登山家としての生涯が書かれている長編。
私は、まったく登山をしないので、初めて知った名前だった。
長野でスキーをしたことがあって、聞いたことのある山の名前が時折出てくる程度・・・

【孤高の人】の名前の通り、人付きあいが苦手で、単独行に徹した加藤文太郎。
彼は"地下足袋の文太郎"とか"単独行の文太郎"と呼ばれ、
社会人登山家としての道を開いた草分と知られるらしい。


そんな文太郎が単独で冬山へ入り、その強い風に対して最初は
「ちくしょうめ、ちくしょうめ」と風にむかってたたきつけるのだが
駅で道連れになった老人の言葉を思い出し、
「えれぇこった、ほんとにえれぇこった」
といいながら歩き出すと、不思議に気持ちが落ちついて来る。
気持ちが落ちついて来ると、風の声が良く聞こえる。

老人のいった、えれぇこったということばは、
えらいことだのなまったものだろうが、
その言葉は哲学的な深みを持っているように考えられた。

たいへんなことをやろうとする以上、
たいへんな覚悟でかからねばならない、
いそがず、あわてずに、慎重にやらねばならないことが
えれっこったと口でいいながら歩くとえれぇことに
ならなくて済むのだ。
             《孤高の人 第二章 展 望》抜粋


冬山の一場面がそのまま実生活と同じとはいえないにしても、
一時期、気持ちに余裕のなかった私は、
見えないものに対して、「ちくしょうめ」と怒っていたのかもしれない。
それが自分の周りに壁を作って、
数ヶ月の間ひとりでもんもんとしていたのかと思う。

文太郎氏が口ずさんだ「えれっこった、ほんとにえれっこった」を私も拝借して、
気持ちを落ち着け、周りに眼と耳を傾けていくことにしよう。
そうすると、また違うことが見えてくるかもしれない・・・

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想いは空の上

2013-01-29 14:39:44 | 読書
ここんとこ、本を読む回数が異常に増えた。
会社にいっている時間が、とりあえずフリーになったのだから
その分、何かに使う時間があるという事になる。

家事を手伝ったり、外出したりしても、
リハビリしても(そんなにやってないけどサ
思いのほか、時間はたんまりある。
いかに勤務時間に拘束されていたか、
それで給料をもらっていたのだから、
考えてもしょうがないけどね。

がんについての本は、かなり読んだし、
それによって、がんのことや治療の大筋はつかめたし、
気持ちのコントロールもある程度できるようになったと思う。
ちょっと、そちらの関係は小休止。


帰省する際、名古屋-札幌だから、必然的にを選ぶ事になるのだが、
その際のお楽しみはといえば、
JALの機内誌「SKYWARD」に連載されていた浅田次郎氏のエッセイ。
月がまたぐと、『わぁ~い、2回も読める』とひそかに喜んでいた。
安上がりな、ちっちゃい私です。

そのエッセイがまとめられた本をたまたま図書館で見つけたのだ
どうも2冊あるらしいが、「つばさよつばさ」と「アイム・ファイン」。
私が読んだのは後者のほう。
ふとんに入ってからのお楽しみで、くっくっと笑いながら読んでいる。
どうしたらあんな面白い話が書けるのか、
どうしていろんな思いがけない体験をするのか。
後先が逆になったが、「つばさよつばさ」も借りる事にしようっと・・・


2010年ごろだったか、日本航空が会社更生法を適用した前後、サービスが低下していた。
ANAは飛んでいるのに、フライトキャンセルしたりで、
私としては、不信感を持ってしまい、それから全日空を利用する事になった。
その後、格安運賃のSKYMARKが就航される事になって、
可能な限り、そちらを利用するようになってから、
ますます、JAL離れが加速されてしまった。

あのツルのマーク、憧れだった日本を代表する航空会社。
すっかり、合理化で日本航空の国内外の路線は減ってしまって、
日本の競争力が落ちたのと同様に、
ツルも羽ばたく先を減らしてしまった。

やっぱり、残念と言うほかない・・・

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入院でどこまで読むつもり・・・

2013-01-06 13:01:10 | 読書
病院から自宅まで帰る途中で、
書店へ寄っていこうとJR駅のある地下鉄駅で下車。
書店に寄るためにデパートのなかを通り過ぎるだけだったものの、
開店早々の人の流れはエスカレーターエスカレーターへ。
その中で一人、直線で入口から出口に進むのはどうもなぁ~~と、
そのまま流れに乗って、2Fの靴売り場に到着。
周りは買う気満々の女性ばかり、
その波にどっぷりとのっかちゃいましたぞ
セールですからあぁ、靴とパンツGET。
意志薄弱なやつ!と自分自身に怒る

これ以上見ていたら、また買ってしまうぞと
自分を戒めて、即、下りエスカレーターへ。
書店に向かう、そして購入したのがこの4冊。



ここんところ、ずっとがん治療とか、がん関係の書籍ばっかり読んでいたので、
頭コチコチ状態。
さらに、がん病棟で読むには、ちょっとシリアスすぎると思い、
軽めの本(失礼!!)を物色。何の脈略もない・・・

大好きな二人、ピース又吉とマツコ・デラックスのエッセイ本。
何年か前からなんとなくやっていたFACEBOOK、
30分で達人になるらしいので買ってみる事に・・・
そして、百田尚樹、数年前読んだ【永遠の0(ゼロ)】に
感涙にむせび泣いた感動を求めて、再挑戦。
実は【モンスター】でがっくりきたことがあったんだけどサ、もう一度信じて購入。
だって、帯には
【涙が止まらない、二人の絆、そして友情】
なんて、書かれてあるんだもん


それとなかなか最後まで読めなかった本が数冊・・・それも追加
どんだけ入院してるつもりなんだかぁ

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