右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

講座~乳がんの理解を深めるために

2014-04-26 20:25:55 | 公開講座
やっと、春らしく・・・というよりすっかり初夏の装い。
世の中、絶好の行楽シーズン到来と言うところですが、
乳がん患者の方のご遺志とご寄付によって、始まった
『乳がんの理解を深めるために』という講演聴講。

今回は、
【乳がんの治療の考え方】と【質問コーナー】の流れ。

前者はすでに周知のことがほとんど。
忘れていたこともあったけど。

乳がんになる割合が、現在は14人に一人。
確か、アタシが罹患した2012年は16人に一人だったような・・・
30年前は、50人に一人だったのが、
いまや「8人に一人が乳がんにかかるアメリカ人女性」に迫っていると。
これは、何度か聞き及んでいる「欧米化したライフスタイル」により、
エストロゲンにさらされている期間が長くなる傾向で、
乳がんが増えている。

閉経後の乳がん罹患の理由は、肥満であると。
ふと思い出せば、確かに乳がん発覚前は、
今より5kg、体脂肪も10%弱多かったもんなぁ~
肥満⇒脂肪増加⇒アロマターゼが増える
⇒男性ホルモンがエストロゲンに変換

質問コーナーは、事前にファックスで質問を集めて、それに答えるもの。
11の質問に答えてくださって、
それぞれに質問の内容に絡めて細かく説明。
興味深かったのは4つ。

1.乳がん手術後のヨガ
 (乳房全摘+リンパ節郭清で、リンパ浮腫が気がかり)
  大きな負担がかからないような動作であれば、OK。
  画像を表示してくれて、ヨガ行者(?)のような形でなければいい。
  患側の腕を使った場合は、次のようにするといい。
  *肩を上げたり、さげたりする。
  *両手を広げたり、閉じたりする。
  *ボールを握りしめる。

2.術後フォロー中の画像検査
 (アタシの質問でもあったけど、複数の方が質問)
  無症状の患者には、定期的なCT・骨シンチ・PETなどの検査を勧めていない。
  ランダムな臨床検査の結果がでていて、定期検査の有無によって、
  死亡率には変わりはないと・・・いうことで。
  ただし、再発を疑う症状の場合は、検査で再発の有無を確認する。
  もちろん、患者側からの要望で行う場合もある。
  定期的な問診・視触診やマンモは有用。

  この先生は、患者さんが入ってくるときの
  表情や態度をよ~く見るようにと、
  後進の先生に言っているそうです。
  いつもと違う状況で判断しているとのこと。

3.ホルモン剤の内服の期間
  タモキシフェンは5~10年。一昨年までは5年だったが、10年内服へ。
  ただし、早期の場合は、5年。
  アロマターゼ阻害剤は5年+α。
  現在、臨床試験を行っており、10年になるだろうとのこと。

4.pCR(病理学的完全奏効)
  術前薬物療法で、化学療法単独で25%、
  化学療法+ハーセプチンで30-50%の患者に
  がん細胞が、画像検査などで見えなくなる。そうだったとしても、
  手術を行って病理検査を行なわなければならない。
  そこで、乳房にがんの遺残無しとなったとき、pCRとなる。


本やネット上でこれらのことは書かれていて、
何となく読み知っていたものの、
こうして実際に聞いてみると、すぅ~っと、腹に落ちていくね。
しばしの間、もやもや解消。

次回、11月1日(土)と半年も先だけど、
忘れないようにしなくちゃな


花木園・・・水芭蕉とクロッカス




春です。



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治療経緯を振り返ってみる

2014-04-19 13:10:18 | 覚えておきたいこと
「近くの温泉地でこいのぼりが泳いでま~す」というニュース。
まだまだ、ここでは桜の開花も先のことなのだが、
行事だけは東西南北関係なしに進んでいく。


すっかり、ブログも放置状態で、
不具合も、
爪の割れだとか、
関節炎とか、
手先のしびれだとか・・・
いつもと、ちょっと違うと
『あれっ、なんだか変』と気になるわけでして・・・
それでも、安穏として過ごしていることに感謝だな。

来週土曜日に、何度か聴講した先生の講演会がある。
大まかに乳がん治療の流れは講演されているので、
今回は、みなさんからの質問を集めて、
それにお答えするというやり方だそう。

ということで、
気になったことを聞いてみようと、
久しぶりにブログの治療経緯を読み返してみる。
いろいろ悩んだり、凹んだりしていた1年9カ月だけど、
書いてみるとたかだか、6行でおさまる。

2012年7月乳がん告知(自分で見つける)、この時点でステージIIIb以上。
2012年12月まで術前化学療法(ハーセプチン+パクリ、週一10回)
2013年1月 左乳房全摘+腋窩リンパ節郭清
2013年2-3月 放射線療法(胸部:16回、頚部:4回照射)
2013年5月~ ホルモン療法続行(フェマーラ)
2013年11月 ハーセプチン終了(術後3週毎単独投与)

手術可能ぎりぎりのステージだったから、
フルフルの標準治療である
病理結果でがん細胞は見えなくなったみたいだけど、
今後のことは誰にもわからんもんね。
なんとか、この行数でキープできればと思う



ー南木佳士(なぎけいし)のエッセイからー

自然そのものの人体にある出来事が起きてしまったら、
それ以前の状態には絶対もどらない。
あきらめるとは、そういう事態を明らかに見つめることなのだと
からだが教えてくれる。
したがって、あきらめつつも、
あらたな状況に慣れようとするからだが
自発的におこなってしまうリハビリには
よけいな肩の力が入らないのだ。


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