右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

乳がんとともに生きる

2013-03-30 20:18:19 | 公開講座
年度末になると、講演会が多くなるのかしらん?と思うくらい…
3月下旬に聴講したのは三講演。

午後一時から始まる前に、腹ごしらえとばかりに、
久しぶりにお好み焼きを…
乳がん仲間と「だんらんコース」
焼そば+お好み焼き+もんじゃ+塩ホルモン


がっつり食べましたワ
もんじゃは、写真写りがよろしくないので掲載


今日、聴講してきたのは
「乳がんとともに生きる」
~あなたと家族のためのがん治療とジェネリック医薬品~

某製薬会社が協賛であるため、
ジェネリック云々って、タイトルになるんですなぁ

基調講演:
「乳がんとともに生きる」と「家族が乳がんと言われたら」
パネルディスカッション:
「あなたと家族のためのがん治療とジェネリック医薬品」

「乳がんとともに生きる」
科学的根拠に基づいて乳がん治療がなされる
乳がんの進展と治療
  非浸潤がん⇒浸潤がん⇒転移
  手術によって、がん細胞の数減るものの、0にならない。
  微小転移…眼で見えない転移
       診断時、血液の中に入って全身へ転移の可能性→薬物療法
乳がんの治療
  1.局所療法
   (1)手術療法…乳房切除法、乳房温存手術法
    (2)放射線療法
  2.薬物療法
   (1)分子標的治療
    ・ホルモン療法(内分泌療法)
    ・HER2に対する治療
    ・血管新生阻害剤
   (2)化学療法
   (3)骨転移に対する治療
再発防止の治療(世界標準)
  ・ホルモン療法…5年間
  ・ハーセプチン…1年間
  ・化学療法…3-6ヶ月
  ・放射線療法
  ⇒患者自身ができること(あらゆる疾患予防に有効だそう)
  ・偏りのない食事
  ・運動
  ・前向きな姿勢

再発、内臓や骨に転移したとき
  現時点では、CURE(治癒)は考えられない
  ⇒症状の緩和=QOLの維持
   できるだけ長く快適に過ごせるように
  *新薬の開発・治療の進歩によって生存期間のアップ

「家族が乳がんと言われたら」
がんと言われた時の子供への対応
  ・親ががんになるということは、子供にとって人生最大の危機
  ・子どもをかやの外に置かない
  ・なるべく早い時期に伝える
  ・年齢別の伝え方が必要
  ⇒伝えることで、子どもの不安から解放・よりよい家族関係の構築
がんとともに生きる秘訣
  ・泣いてもいいし、笑ってもいい→同じ一生、同じ時間なら楽しもう!
   (1)何だって楽しみに変えちゃおう
   (2)いっしょに闘う仲間と作ろう(孤独感半減・勇気と希望倍増)

すっかり、満腹になって
ところどころ、
寝てしまったところがありあり
あらかたの情報はすでに知っていたことも多かったしね。
乳がん関連のサイトや本を読みあさったり、
かなりの数の講演を聴講していた成果…

それでも、確認しながら
何度も何度も頭に刷り込みしないと、
すぐ忘れちゃうからなぁ


   
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がん研究最前線

2013-03-28 15:07:01 | 公開講座
早春の暖かさに誘われて、
出かけてまいりました観光客に人気のこの地方の大学キャンパス…
“Boys, Be Ambitious”「少年よ、大志を抱け」って、
あのフレーズで知られている博士がいたところ。


その大学で春休み特別企画として
【がん研究最前線】の講演とトークセッションが開講。

来年春この大学で陽子線治療が始まることとなり、
この施設は全国で10番目だそう。
従来の装置よりコンパクトになっていることが評価され、
USAの大学も同型機を受注したそう。

『日本のHメーカー、がんばってますね』
最近、韓国のメーカーに押されまくっていることを
目の当たりにしているんで、
こういう話はうれしいね~

基調講演で、既存の放射線治療(X線・電子線)から
陽子線治療の違いとかを説明。
そして、この大学では動体追跡+陽子線治療が組み合わされ、
臓器の動きに合わせつつ、なお且つスポットスキャン技術で
がんに合わせて照射し、周辺の正常組織をできるだけ
保護することが可能となっている。

ただし、小児腫瘍についてはH26年度から
保険適応の方向になっているが、
ほかの腫瘍については先進医療で患者負担。
治療全体を陽子線治療した場合は、200-280万円、
X線治療との組み合わせだと、保険医療+20-100万円。

トークセッションでは、
臨床医ではなく、がん研究をされている二人の教授の講演。
ひとりは、病理医。病理判断は最終的には人の目で。
遠隔地で病理医がいない場合は、手術で取られた細胞を
顕微鏡で遠隔操作して、判断した結果を連絡する。
なんて、ビデオを見せてくれる。

もう一人の先生は、正常細胞ががん細胞を認識しているか?
そして、最終的に正常細胞ががん細胞を攻撃できるか?
そして、正常細胞ががん細胞を絞殺したり、
ツンツン突ついて追い出してしまうような
実際の画像を見せてくれる。
これは、特殊な免疫細胞ではなくって、
正常細胞ってところが味噌みたいです。

いろんな研究室で、さまざまなテーマを持って
日夜取り組んでいてくれるんですよね。

最後にまとめられて言葉は、
昨日できなかった治療も、
明日になったらできるかもしれない、
それほどに研究は進んでいる。

だから、あきらめずに明日を生きよう


ポプラ並木はまだまだ、雪の中…
夏に来なくちゃね~


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その後の皮膚状態

2013-03-27 19:49:38 | 放射線治療
『人間の身体って、なまらすごいんでないかい』

照射した箇所がむけて
ピンク色になった皮膚の箇所のピリピリ感も無くなり、
じっとり湿ったような状態からからカサカサへ。
そのカサカサの残骸が床に落ちていたりして…

最終照射から一週間が、私にとってはピークだったよう。
すでに二週間以上たった今は、
照射部分の外側から皮膚がむけている。
真ん中部分は、むけていないんだよなぁ。
このまま、黒いまんまなんだろうか

稼働が多い脇の部分が
ひどくならないようにと
やめていたリハビリも再開し、
そうするとダルダルだった腕も、
バリバリの肩も
ほぐれるようで身体が楽


ごってりと塗った軟膏が
功を奏したのか、
はたまた、
皮膚の回復力の成せる技か?


ついでに、久しぶりに食べた味噌ラーメン
ずるずると食べられました
まだまだ、本調子ではないものの
少しずつ、飲み込む量が増えてますワ

そうすると
術後、猫背になっている姿勢を
なんとかしたいもんだ
という気になってくるんだなぁ…


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リンパ浮腫の理解に向けた市民講座

2013-03-25 15:54:11 | 公開講座
【転ばぬ先の杖】でありますなぁ~

「腋窩リンパ節郭清」もやりい~のの、
「放射線治療」もやり~いのので
リンパ浮腫の可能性は、
入院中、理学療法士にも言われ、
放射線医にも言われ…


日常の注意点
*重たいものはできる限り持たない、
バックや買い物袋を肘にかけてもたない
*時計や指輪は、術側の腕のほうにはつけない
*日焼けをしない、虫にさされない
*きつい衣服や下着、袖口をゴムで縛るような衣服は着ない
*腕を長時間、一定の姿勢をとることは避ける
*過労、肥満

⇒術側の手が赤く晴れる、熱を持つ、痛むなどがある場合は
 マッサージを注意して、医療機関を受診しましょう。
⇒肩の動きが良好でも、術後3カ月を超えるまで、
 意識して肩の運動の継続をお勧めします。

とあるのだけどサ、
どうもリンパ浮腫がわからんなぁ~と思っていたところ、
その講演があり、聴講してまいりました。
2人の講師によるお話。

以下、聞き逃しや聞き間違いもある可能性がありそう!

浮腫みの原因
 ・長期にわたる浮腫み←主に病気が原因
 ・一過性の浮腫み←疲労、運動不足など

 ・一次性
  原因がわからない←遺伝子レベルでの問題か?
  全国で病院にかかっているのが3,595人、ただし全体数は不明。
 ・二次性
  がん治療に伴うリンパ節の切除
  (3年以内3%乳がん、15%婦人科がんで発症)
  放射線治療、リンパ管炎
  寄生虫感染(フィラリア)、外傷
  慢性静脈不全によるもの
  推定10~15万人
  ⇒原因は違うが、症状は同じ。

リンパ液
 ・リンパ液は筋肉の収縮などによってリンパ管が圧迫されることで循環。
  そのため、運動不足の人はリンパの循環が滞りがちになる。
 ・鎖骨に、全身を流れたリンパ液が最後に心臓に戻る前に集まる。
  いちばん汚れたリンパ液が流れ込むところ。
  慢性的な肩こり・首のこりの原因のほとんどは
  ここの滞りにあるといわれている。

リンパ浮腫の症状
 ・リンパ管の輸送異常
 ・水分(組織液、リンパ液)貯留
  むくみ、だるさ、疲労感など
 ・たんぱく質の処理能力
  線維化、皮膚に厚みが出るなど
 ・そのほかの皮膚変化
  角化、色調変化、脂肪がつきやすくなる、多毛など
 ・免疫機能の低下
 ・細菌類の処理能力
  炎症、蜂窩織炎など

リンパ浮腫の病期
 ・0期
  潜在期 自覚症状はなく、むくみが認められない状態
 ・I期
  むくみがあるが、押すと容易にくぼみができる状態。
 ・II期(早期:晩期)
  むくんだ部分を指で押しても、なかなかくぼみが出来ない状態。
 ・III期
  むくんだ部分を押しても、くぼみはできない。組織の線維化や硬化
  ⇒疾患、発症を未然に防ぐ。早期発見→早期診断→早期治療が重要
  ⇒I期の患者は平均1~2年、早ければ3カ月で診断。7~8割が自覚。
   II期の場合は、診断時期は様々。

道内のリンパ浮腫の実態
 ・医療サイドの「リンパ浮腫は治療法がない」という固定観念
  →少しずつ理解
 ・道内でのリンパ浮腫治療、約10年
 ・不十分な診療体制、治療側のマンパワー不足

リンパ浮腫患者の実態調査から
 ・後遺症のケア、情報提供の欠如への不満
 ・患者会、メディアなどから不足情報を補充
 ・治療を受けた病院での治療やセルフケアの指導を要望
 ・治療によって引き起こされた疾患であるにもかかわらず、
  保険適用やケアが未整備であることへの不満


リンパ浮腫の認識度が上がるにつれて、
重症のリンパ浮腫の写真を見ることで
必要以上の恐怖感を感じたり、
自分もいずれはと思って不安感を持つ患者さんも
いらっしゃるとか…
正しくケアしていれば、そうなることはないと
認識する必要があるとのこと。

で、
スキンケア(清潔にそして保湿)
お風呂で自分の身体をチェック:前腕内側、後腋窩部、二の腕
患肢挙上、炎症予防
に気をつけるということで…

実際にかかると
複合的理学療法で治療を受けることになるそうで、
早め早めの対処が肝心


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飛び入りで放射線科へ

2013-03-21 17:26:40 | 放射線治療
放射線性皮膚炎が、観るも無残…
あのいなばの白兎ごとく、
皮膚剥離状態で、
脇の下が一番ひどく
黒~い皮膚の中からピンク色がだんだん広がってきている。
とても直接皮膚に軟膏を塗る勇気もなく、
ガーゼにごってりと軟膏を擦り付けて、患部にあてている。
必然的に軟膏の量は、足りなくなるナ

病院に電話をして、診察を受けることに。
何か他に治療があるのかと、放射線医に聞くも、
軟膏しかないんだそうで、
前回もらった倍の量の軟膏を処方してもらう。
照射一週間以降がピークらしく、
皮膚がむけかわるまで、待つしかなさそうで…

軟膏の成分というと
*トプシム軟膏0.05%
*ソルコセリル軟膏5%
*アミノ安息香酸エチル軟膏10%(マルイシ)
*バラマイシン軟膏
*白色ワセリン(ORY)

書いたからといってどうなるものでもないが
もらった量だと思う存分使えますわ~~~

放射線医がもう少し薬を出すべきでしたと反省してるも、
ニーと笑っていい患者ぶる。

とはいえ、元々病院にくるとつもりだったので、
わたしとしては、問題なし。
支援センターに行ってちょっと傷病手当について聞きたかったのと、
あのお元気おばあちゃんたちとランチのお約束。
実は、同じ主治医で、私の一年前を先ゆく類似したような治療なので、
自分が順調なら、同じような経緯を辿ることとなるのだ。
とはいえ、私のほうがかなり進んだ状態ですが…

お話を聞くと、晴れて3週間ごとのハーセプチン投与も終わり、
これからは3カ月ごとの診察とのこと。
『よかったね
『3週間ってすぐだから、大変だったのさぁ
 でも、ちょっと心配ではあるけどね』
『わかるなぁ~』


お手製のパンまでいただき、
吹雪の中、出かけた甲斐のあった時間でした(?)



パンは大変おいしく頂きました

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