放射線治療の影響で、すっかり食事にかかる時間が倍以上に
同じ時間に起きれば、自ずと出かける時間が遅くなって、
いつもご挨拶する女性が、私の前に治療を受けていて、
すれ違いざま、『おはようございます』と言ったものの、
なんとなく、きょとんとしていた。
私がマスク姿でその上、部分ウイッグだったからかな~
今日は週一の放射線科の診察。
話やす~い先生とお話して、
2週間分の、白と緑のどろ~っとした飲み薬を処方してもらい、
会計へ。すでに、限度額を超えているので、無料といわれる。
同室だった方のお見舞いをと思って
お花屋さんで見つけた桃の花を持って、
病棟エレベータへ向かう。
途中でばったり
いつも、リニアックですれ違うあの女性。
『こんにちは
』
『
』
『リニアックで、すれ違っているものです』
『あっ、いつもと違う感じでわかりませんでした。ごめんなさいっ
』
話を伺えば、
やはり乳がんだったらしく、それも0期、
乳腺クリニックで入院もなく日帰りで手術されたそう。
『わぁ~、よかったですね』
『ええ、みなさんに言われるんですよ。手術したところでは、
放射線が受けられなくって、ここに通っているんです。
取り残しの可能性を考えて、追加の照射があるので、
来月中旬まで通います』
『もう少しの間、ご一緒できますね。
一人で黙々と来て、ちょっとさびしかったんですぅ』
彼女が会社の中で、おはようって挨拶できるようになったって、
話題にしてくれたというのを聞いてうれしい。
ステージがかなり違うけど、
なんだか、同朋ができたみたいでうれしい
彼女は、このまま会社に向かうということだったので、
『また~ね
』
と言って、別れる。
その後、私は病棟へ。
足取りはといえば、重い…
彼女の容体が、よくないことはわかっていたから。
エレベータのドアが開いたとき、
彼女のいた病室のドアは閉まっていた。
詰所で、聞いてみる。
『□□□□さんは、いらっしゃいますか?』
『退院されました…ご家族に連絡をとってみてください』
『………』
『桃の花、持ってきたんですけど、どこかにさして、
飾ってくれますか?』
『いいですよ』
帰る道々、彼女のことを思い出す。
帰宅後、新聞の[おくやみ申し上げます]のページを見ると、
彼女の名前がありました。
春を待たずにいっちゃたんだねぇ。
安らかな眠りを…
【合掌】
応援のクリックよろしくね

にほんブログ村

同じ時間に起きれば、自ずと出かける時間が遅くなって、
いつもご挨拶する女性が、私の前に治療を受けていて、
すれ違いざま、『おはようございます』と言ったものの、
なんとなく、きょとんとしていた。
私がマスク姿でその上、部分ウイッグだったからかな~
今日は週一の放射線科の診察。
話やす~い先生とお話して、
2週間分の、白と緑のどろ~っとした飲み薬を処方してもらい、
会計へ。すでに、限度額を超えているので、無料といわれる。
同室だった方のお見舞いをと思って
お花屋さんで見つけた桃の花を持って、
病棟エレベータへ向かう。
途中でばったり

いつも、リニアックですれ違うあの女性。
『こんにちは

『

『リニアックで、すれ違っているものです』
『あっ、いつもと違う感じでわかりませんでした。ごめんなさいっ

話を伺えば、
やはり乳がんだったらしく、それも0期、
乳腺クリニックで入院もなく日帰りで手術されたそう。
『わぁ~、よかったですね』
『ええ、みなさんに言われるんですよ。手術したところでは、
放射線が受けられなくって、ここに通っているんです。
取り残しの可能性を考えて、追加の照射があるので、
来月中旬まで通います』
『もう少しの間、ご一緒できますね。
一人で黙々と来て、ちょっとさびしかったんですぅ』
彼女が会社の中で、おはようって挨拶できるようになったって、
話題にしてくれたというのを聞いてうれしい。
ステージがかなり違うけど、
なんだか、同朋ができたみたいでうれしい

彼女は、このまま会社に向かうということだったので、
『また~ね

と言って、別れる。
その後、私は病棟へ。
足取りはといえば、重い…
彼女の容体が、よくないことはわかっていたから。
エレベータのドアが開いたとき、
彼女のいた病室のドアは閉まっていた。
詰所で、聞いてみる。
『□□□□さんは、いらっしゃいますか?』
『退院されました…ご家族に連絡をとってみてください』
『………』
『桃の花、持ってきたんですけど、どこかにさして、
飾ってくれますか?』
『いいですよ』
帰る道々、彼女のことを思い出す。
帰宅後、新聞の[おくやみ申し上げます]のページを見ると、
彼女の名前がありました。
春を待たずにいっちゃたんだねぇ。
安らかな眠りを…
【合掌】
応援のクリックよろしくね

にほんブログ村

新たなお友達ですね。
声を掛けてもらった方もうれしかっただろうなぁ。
手術した病院じゃないところで治療するのって心細いと思うもの~。
同室だった方とお会いできなかったのは残念でしたね。
ご家族の方には、温かいお言葉をいただいたことがありました。先月退院したはずの私が今月初めに再入院しているのを見て、気遣ってくださったのです。
あの穏やかな笑顔が、今は悲しみに曇っているのでしょうね。。。
Katyさんも、お辛い中ブログを更新してくれてありがとうございます。ご本人の思いもご家族の思いも、両方を聞いているKatyさんの心中、察するに余りあります。
明日も通院ですから、無理せずゆっくり休んでくださいね。
故人のご冥福をお祈りします。
ほんの5分ほどでしたが、お話する機会がありましたよ。
彼女のほうが、ちょっとだけ早かったようです。
短い期間だけど、お話相手ができてちょっとうれしい。
彼女もそう感じていたら、もっとHAPPY!
今までだったらめぐり合うことのない人たちと、まして、
短い間に、心のうちまで見せることに不思議を
感じています。
助けられているのでしょうね、お互いに・・・
先週の月曜日には、すでに緩和ケアの先生からの
治療を受けることをご本人も納得されていたようです。
意識がしゃんとしないから、と断っていたそうです。
再発時の治療を受けなかったことで、いろいろ好きなことが、
できたことで後悔はないって言っていたことが思い出されます。
私が会った最後まで、『ごめんね、調子が悪くっておしゃべりできなくって』って、気を使っていました。
気持ちの優しい方だったですね。
穏やかな気持ちで逝かれたことを、祈るのみです。