右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

聞き耳を立てた内緒話

2013-08-13 17:27:48 | 日記
8月13日=墓参り
母親にはこの式がインプットされており、
もうこの日には何が何でも行かねばならないようで・・・

いつもとは違ったバスに乗って出かけたのだが、
同じバス停から乗り込んだ年配ご婦人二人。
アタシの前の前の席に座るなり、
『・・・・(聞き取れず)全摘だから』という言葉が耳に入る。
お互い耳元で、小さい声で話しているつもりなのだが、
如何せん、道民の声は大きいのであります

アタシも以前通勤バスで
同郷の同僚と話していたことが、
乗客の皆さんによ~く聞こえていたようで、
後から会社の人に
『すぐ、二人だとわかったよ』言われたことがある。

『私は、兄弟全部亡くなっているしねぇ』
『ええ…がんで?』
『いろいろの病気でね』
やっぱりなぁと、どうもがんに関しての言葉には、
微妙に反応しちゃうんだよね。
どうも、「全摘」といったご婦人は
これから病院へ向かうらしく、
もう一人のご婦人を励ましている…というより
発破をかけているっぽい。
『負けちゃいけないよ』とか
『病気なんかに負けられない』とかポジティブ思考。
もうひと方は、いろいろ話を聞くも
どうも元気になれないらしく、
全摘までの病気をして20kgも痩せたことまで言って、
なんとか元気になっていることを
わかってほしいということが、
なんだか、アタシまでひしひしと伝わってくるんだよねぇ

どうもお二人はご近所らしいのだが、
バス停で待っている間に
元気のないご婦人の状況を聞いたっぽい。
思わず、愚痴ったご婦人を
元気を出してほしいと一生懸命話すご婦人。
ほんのひと時の短い会話だったろうけど、
少しは元気のないご婦人に届いてほしいなぁと
耳をそばだてて聞き入っていたアタシでした。
(人の話を聞くなんて、いかんですがねぇ)

バスのなかでも、
ちらっと人生のひと時が見えるんですね。


そして、外ではもう秋の兆しが見えてます。



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時折、リンパ郭清を思い出させるよなぁ

2013-08-10 17:00:08 | セルフ・ケア
この一週間、家にこもって
バッグづくりにはまってましたワ。
以前にも書いたんだけど、
もう一生(おおげさ)買わなくってもいいくらい布がたくさんある。


夏恒例のビアガーデンで、友達に気に入ってもらえて、
バッグを作ることに…なったのはいいんだけど、
ちょっと手持ちの布は気に入らんなぁ~と
またまた、布購入。
手持ちのものの処理能力なし。
減っていくんだろうかと不安になる。
『好きな先生の布がなんと半額
おんなじような布を一生懸命なくそうと
しゃかり気になって使っていたのに、
また買おうなんて・・・学習できない奴
さすがにそれは購入を控えましたが。
まだ、後ろ髪曳かれてますぅ。


この地方でも暑くって、首にタオルを巻きつつ、
汗をだらだら流しながら、作っていたら、
湿気で髪の毛くりんくりん
背中、肩、ばんばん。
ぐえぇっっ・・・
背中側わきの下ににリンパがとどこっている
主治医に
『手が届かなくってやりにくいだろうけど、
 できるだけ背中に流すように』と
ありがたい(?)アドバイスをいただいたこと、
ハタと思いだす。
それから、毎夜毎夜すりすりしてたら、
溜まっていた箇所がすっきりと・・・

それでも根を詰めると、
時折、ズキンと痛みがくることがあって、
これまたどきんとする。
毎朝、起きるときに、
体バリバリこわばってるし、
患側の腕の血管の部分が
なぜかへっ込んでるんだよね。
しばらく動くと血管が浮かび上がってくるんだけど。
なんだか、へん

まだまだ、照射のあとが残っていて、
襟ぐりの開いた服は、着られないし、
Tシャツなんかを、両手で引っ張り上げて脱ぐのも難しいし。
地味に不具合を感じている夏ですわぁ~

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いまさらですが、「遺伝子検査」のこと

2013-08-04 22:37:37 | がんのこと
毎朝、楽しみにしているのが
『じぇじぇじぇ!』でおなじみのNHK朝ドラの【あまちゃん】
このところ、ますます面白くなっている
その後の【あさいち】でキャスターの二人が
一言二言、【あまちゃん】のことを言うのを
聞くのもおもしろ~


いつもの通り見ていたら、番組の内容が
「ちゃんと知りたい!遺伝子検査」
とはいえ、7月末のことですが・・・

今わかっている遺伝子の数は二万数千種類。
肥満や薄毛など体質がわかる検査もあって、
購入できる遺伝子検査キットまであるんだそう。
アルコールに強いかどうかまでわかる検査もあって、
薬学部の学生たちが受けて、
飲み方に注意するようになったとか。

番組でUSAで遺伝子検査(確か120種類)を受けたゲストの方が
「身に覚えのない通信簿」をもらった感じで、
検査結果は自分では考えもつかなかったもので、
その後、慎重になって、自分をいたわるようになったとコメント。
遺伝子検査を受ける場合、慎重にする必要がある。
「知ってしまった後に、知らない前に戻ることはできない」
がんのみならず、治療方法が確定されていない病気もあるからだ。


やはり、この「遺伝子検査」のことが大きく取り上げられたのは
A・ジョリーさんの予防的切除が話題になってから。
「BRCA-1」「BRCA-2」はがん化を防ぐ役割をもっている遺伝子。
どちらかに変異があると、乳がんと卵巣がんの発症リスクが高くなる。

A病院でも、問い合わせが続いているそう。
そして、実際に乳がんを罹患され
卵巣がんの可能性を疑っていた方の遺伝子検査を
受けた経緯がビデオにでていた。

流れとしては
1.遺伝子カウンセリング
 医師と遺伝子カウンセラーでの対応
 がん家族歴の作成
 検査の意義の説明
2.遺伝子検査を受ける
 費用として、およそ二十万かかる。 
 70歳までに発症する卵巣がんのリスクは、
 彼女の場合、遺伝子変異が見つかり、  
 最大44%(通常は1%未満)
3.卵巣を予防的に切除
 予防の場合、健保の適用がないため、手術費用はおよそ百万。
 彼女は、あらたにがんにかかる不安を持っていたため、
 リスクを知り、手術を行ったことで不安を解消できたと
 言っており、そのことを伝えたくってTV出ることを決心。

遺伝子検査結果、遺伝子の変異が見つかった場合、
二つの選択肢がある:
・早期発見⇒25歳以上からこまめに検診を受けるなど。
・予防的切除⇒発症する前に乳房と卵巣を切除。

『何%ぐらいになったら、手術した方がいいですか』って
ゲストが聞いていたけど、
やはり個々人の立場や年齢・環境などがあって、
個々に判断せざるを得ないだろうと
専門家ゲスト(乳腺で有名な先生)は言っていた。


遺伝子をすべて調べることによって、
原因不明と診断されたUSAの小児患者の病気が判明し、
治療へと勧めることができた症例が紹介されていた。
今後、がんや難病治療が遺伝子解析によって
治療が行われるようになる日が来るだろうと
専門家ゲストは言っていた。

A・ジョリーさんが今後卵巣切除を行うというニュースが流れていたが、
いまひとつ、乳がんと卵巣がんの関連がわからなかった。
卵巣がんは難治性がんの一つで、
摘出して検査しなければ
判断がつかないというのも、
昔のことを思いやって、やっと納得次第。


10数年前、股関節脱臼のMRI検査で
整形外科医に言われた言葉。
『卵巣が鶏卵ほどの大きさになっている。
 僕は専門外なので、婦人科で診てもらった方がいい』
通常の卵巣は親指の先ほどの大きさらしい。
即、手術をした方がいいと言われ、
片方の卵巣を摘出している。
もう、卵巣を取るというだけで、
ひどく落ち込んでいたら
実は、私も私も・・・という友達がいて、
『大丈夫!痛くならないうちに見つかってラッキーだったよ』と
ずいぶん慰められた。
手術後、婦人科医に
『念のため、検査したら悪性じゃなかったよ』と言われ、
ええ~~、がんの可能性もあったんだと、
青くなった経験がある
その後、保険に入ろうとして、この病名を言ったら
断られちゃったことがあったね。

今やどっちだったか、忘れちまってるほどなんだけど、
あの当時、まったく自覚症状もなく、
乳房と違って、触ったりできるものではないから、
なかなか見つけることが難しいのだと
今になってわかったことだった。
がん患者となって、
病気に過剰に反応するのもどうかと思うものの、
ついつい「がん」という言葉に
つられてしまうのも致し方ないかもしれない。



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