とはいえ、普通に走る分にはコンビニや飲食店で飲み食いすれば済む話です。山の中などでは何十kmにも渡って店がない場合もありますが、持ち運びしやすいものを持って行って休憩がてら食べれば良いのです。難しいことなんか何一つありません。
しかしレースになると話は別。補給のためにいちいちピットインしていたら大きく遅れてしまうので、走りながら食べる必要があります。
となると、
①十分なカロリーがあり
②ポケットに収まるほどコンパクトで
③自転車に乗りながら片手で開封し摂取できる
この3点が求められます。しかし①②のカロリーとコンパクトさはともかく、③の片手で開封・摂取できるという条件をみたす食品はめったにありません。
そこで自転車向けの補給食の出番になるのですが、こういった補給食はコンパクト・ハイカロリーを実現するために極めて濃厚な味で、はっきり言ってしまえばマズいです。その辺をよくわかっていなかった俺は、去年の富士チャレで補給をしたときにこうなりました。
この悲劇を繰り返してはならない(使命感)
というわけで、補給食をいろいろ食べ比べて、不味くないのを探そう!というのが今回の企画です。美味いのを探そう!ではないのが悲しいですが。
というわけで、近所のスポーツ用品店の店頭にあったジェル類を適当に購入。たまたま家にあったスポーツようかんとエネもちも加え、ラインナップはこうなりました。
①エネもち
②スポーツようかん あずき
③アミノバイタル パーフェクトエネルギー
④SAVAS ピットイン ピーチ風味
⑤ワンセコンドCCD クリアレモン風味
⑥PowerGel 梅フレーバー
⑦MEDALIST エナジージェル ブドウとはちみつ
⑧Mag-on エナジージェル グレープフルーツ
⑨アミノショット パーフェクトエネルギー
一気に摂取するととっても体に悪そうだったので、一日に一つずつ九日間かけて実食していきました。
それでは、早速結果発表と行きましょう。まずは味の評価から!
☆味ランキング☆
優勝 エネもち
二位 スポーツようかん
=============おやつに出せる壁==============
三位 アミノバイタル パーフェクトエネルギー
===========食うのに覚悟が必要な壁===========
四位 MEDALIST エナジージェル ブドウとはちみつ
五位 アミノショット パーフェクトエネルギー
六位 ワンセコンドCCD クリアレモン風味
七位 PowerGel 梅フレーバー
八位 Mag-on エナジージェル グレープフルーツ
ビリ SAVAS ピットイン ピーチ風味
エネもち・スポーツようかんの二つはそれぞれ普通のくるみもちと羊羹の味。どちらも他とは比較にならないほど美味しく、普通におやつとして食えるレベルです。これを食べた後でジェルに行くと落差が激しくてきついので、ジェルの後で口直しにこっちを食べるほうが良さそうです。
そこから大きく離れての三位はアミノバイタル。ほかのジェルに比べるとカロリーが低めでレース用補給食としては微妙ですが、それ故か味がキツくありません。美味しいとまでは言えませんが、普通に摂取できる程度に不味くないです。
これより下は美味しさ比べというよりマズさ比べ。正直どれも似たり寄ったりですが、MEDALISTの後味が一番マシで最上位評価。その次はアミノショットですが、アミノバイタル特有のリンゴの芯みたいな風味が強いので好みが分かれそうです。
日本の食品メーカーだから日本人の舌に合うかも、とグリコのワンセコンドと明治のSAVASには(勝手に)期待していたのですが、こいつらは見事に裏切ってくれました。
続きまして食べやすさの評価。これはあくまで、レースで走っている最中の食べやすさになります。
☆食べやすさランキング☆
優勝 アミノショット パーフェクトエネルギー
二位 PowerGel 梅フレーバー
二位 Mag-on エナジージェル グレープフルーツ
二位 MEDALIST エナジージェル ブドウとはちみつ
五位 スポーツようかん
==============片手で食える壁==============
六位 アミノバイタル パーフェクトエネルギー
六位 ワンセコンドCCD クリアレモン風味
六位 SAVAS ピットイン ピーチ風味
=============走りながら食える壁============
ビリ エネもち
Mag-on、PowerGel、MEDALISTとアミノショットはいずれも片手と口で封を切ることができ、食べやすさについては他の追随を許しません。その中でアミノショットが単独トップなのは何故かといいますと、
このように封を切ってもゴミが出ないよう形状が工夫されているからです。他の三つと異なり、封を切った後でゴミをどうするか気を使わずに済みます。さすがは味の素、痒いところに手が届きますね。
意外と扱いやすかったのがスポーツようかん。お尻を押すと思った以上にすんなり出てくるので、慣れてしまえば走りながら片手でいけます。ただし古くなると固くなって押し出しにくくなりますので注意が必要。
六位タイのゼリー三つはキャップ方式で、片手であけるのが困難であるためスポーツようかんの後塵を拝しました。
エネもちは予想通りのビリ。片手では開けられないし、開けた後で中身を落っことす可能性もあります。走りながら食べることが想定されていないのは明らかで、この企画で取り上げた時点で間違いなのでしょう。味と軽さは優秀なのでブルベなどで使うのが最適ではないでしょうか。
表にまとめてみるとこうなります。
予想以上にスポーツようかんが優秀でした。次のレースではこれをメイン補給食にする予定ですが、余裕がない時に備えてジェルの中で一番マシだったMEDALISTも持っていくつもりです。
まあ今の所どのレースに出るか全く白紙なんですけども。
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