・榛名湖のブヨは滅びるべきである
・自己ベストは出たんでそこはいいんだけど
・寒くて虫が少ないから油断してました
以上。
今年の5月20日は自転車イベントの特異日。東日本のヒルクライムだけでも、榛名山・蔵王・時空の路会津・車坂峠・乙女湖と5つも開催されていました。他にもAACRや佐渡ロングライドといった人気イベントが目白押し。どれに出ようか悩んだ方も多いのでは。
当日・・・というか前日は天気が芳しくなく、蔵王はなんと積雪のため中止。俺が出場した榛名山も雨こそ降らずにすんだものの、ゴール地点の午前の気温が2度だの4度だのという予報。そんな気温でダウンヒルしたら死んでしまいそうですね。
さて、ハルヒルの出走グループは自己申告タイム順で、俺は去年と同じく55分で申告して第5ウェーブになりました。この自己申告が曲者で、総じてサバを読む人が多いのです。
一方で俺はというと、HINODEステージやヤビツ峠TTの結果から54分前後のタイムが予想され、逆サバ状態でした。
周囲との速度が合うかどうか。前半に緩斜面が多いこのコースでは、真剣に考えるべき問題です。
というわけで、速い人が多そうな前のほうに陣取ってみました。
ウソです。
並んでいる最中にビッグベンを催してきたので、済ませて復帰したらたまたまこの位置でした。
ハルヒルは運営の質に定評がありますが、スタート待機列にも仮設トイレを用意する周到ぶり、さすがと言うしかありません。
さて。ハルヒルは全体に変化に富むコースで、特に前半は平坦から10%超の激坂まで頻繁に傾斜が変わります。
俺はこういうコースが苦手で、急斜面になるとパンチャータイプの人に全くついていけない一方、緩斜面では周囲よりペースが速くなり、つまるところ脚が合わないことが多いのです。
そのせいで同じ集団に長居することが難しいのですが、ハルヒルは人数が多いのでタダ乗りする相手をとっかえひっかえすることができます。
そんな他力本願な走り方で、初心者ゴールを去年より30秒ほど速いタイムで通過。うん、まあ順調か。
その後もせっせとコバンザメをしつつ、でもあんまりやりすぎると嫌がられるので、ちょっとだけ前に出てちょっとだけ牽く、いわば形作りをしておきます。
バレる前に集団がバラけるからヘーキヘーキ。
そして榛名神社を過ぎると問題の14%坂が待っています。ここを頑張りすぎず、その後長く続く九十九折に備えて力を残すのがコツなのだそうですが・・・
14%なんて頑張らないと登れない俺はどうすればいいんでしょうか。
そしてその後は延々と続く九十九折、ここも10%前後の傾斜が続く激坂ゾーン。
ここまで来ると消耗している人が多く、各コーナーでは傾斜の緩い外側は大根雑。そこで空いている上に距離の短いインに進路を取ることにしました。
傾斜は急だけど、短いから華麗なダンシングで乗り切ればいいのです。
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コーナー2つ過ぎたところでもう後悔しました。
いややっぱりきついわ。外回ったほうが明らかにラクでしょ、これ。
とは言うものの、いまさらアウト側を回るのは負けた気がしてなりません。もはや何と戦ってるのか解りませんが、ほとんどのコーナーでインを突いて、その都度ダンシングで押し切っていきました。踏み込むのに必死でしたので、華麗なダンシングには程遠かったでしょうけど。
おかげで前が詰まることだけはなくジワジワ登っていきますが、ゴールがひたすら遠いです。
「あと500メートルですよー！」と声を掛けてくれる女性の方がいたのですが、その時真っ先に思ったのは「まだそんなにあるのかよ！」
最後は見知らぬ誰かと競り合っていましたが、スプリント力皆無の俺が勝てるはずもなく、きっちり競り負けてゴール。タイムは53分35秒、去年より2分ほど早く、まあ俺としては上出来でしょう。
ゴール地点はさすがに気温が低めでしたが、予報にあった2度だの4度だのということはなく、アームウォーマーをつけてればしのげる程度。
しかしそのおかげか、榛名湖名物のブヨがほとんど見られませんでした。ええ、すっかり油断していました・・・
帰宅後、風呂に入っていたら咬まれた後を発見し、翌日右脚が見事に腫上がり大変なことになっていました。これを書いている今も、痛くてかゆくて大変です。
皆さん、虫除けは忘れちゃダメですよ。
*誰も見たくないと思うので、腫れた足の写真は省略！
