比較対象は、シマノ WH-9000-C24-CL。アルミクリンチャーですが、仕方ないね。タイヤはXeNTiSもC24-CLもGP4000SⅡです。
テストをしたのはヤビツ峠、名古木交差点からのタイムトライアル。俺は「違いの分からない男」ですが、タイムトライアルの結果なら明確に差が見えてくる・・・はず。パワーメーターがあるわけじゃないので精度は高くないのですが。
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タイムトライアルの結果はこうなりました。
XeNTiS:41分48秒
C24-CL:42分52秒
約1分差でXeNTiSが上回りました。ただし、C24-CLで走ったときは道路工事の信号で40秒ほどストップしており、それを差し引くと20秒程まで差は縮まります。
裏付けのために、ヤビツの中でも信号などが無い区間のタイムを比較してみましょう。
まずは菜の花台展望台~ヤビツ峠の間。ヤビツTTのうち、終盤の3割くらいを占める区間です。
XeNTiS:12分22秒
C24-CL:12分27秒
続いて蓑毛の直線。序盤にある500m程度の短い区間ですが、10%の登りが続き、ごまかしが効きません。
XeNTiS:2分36秒
C24-CL:2分41秒
いずれもXeNTiSがわずかながら上回っていました。ヒルクライムではXeNTiSが僅差で勝る、という結論で良さそうです。
平地ではどうか?30km/hを越えたあたりから速いような感触はあるのですが、風向きや路面状態などの影響が大きくて確信を得られない、というのが正直なところ。新しいホイールでテンションが上がってるだけのような気もしますし。
しかしまあ、リム高はXeNTiSが42mm、C24-CLは24mm。空気抵抗があまり効かないヒルクライムでもXeNTiSが勝ったのですから、平地ではXeNTiSが圧勝するのが道理です。速いような「気がする」だけでなく実際に速いのでしょう。
また、ペダリングの感触に差があります。
XeNTiSはギアを重めにして踏んだ方が伸びがあり、C24-CLはケイデンスを高めにした方が良い感じ。逆に言えば、XeNTiSはケイデンスを高くする必要が無いということで、疲れてケイデンスの維持が辛くなってくるとXeNTiSの方が速度が落ちない。そんな印象でした。
これは何が原因なのでしょうね。リムの剛性?スポークの数?
他に特筆すべき点として、ブレーキの利きのよさが挙げられます。シマノのカーボンホイールC24-TUとは比べ物にならないほどの制動力があり、コントロールもしやすい。アルミリムであるC24-CLとほぼ同じ感触で操作できました。これはカーボンホイールとしては出色ではないかと。
そういうわけで、現時点での俺の評価はこんな感じになります。
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XeNTiSは普段の練習+平地レース用、ということになりそうです。ただしワイドリムゆえにタイヤの取り外しが難儀で、その点はC24-CLに一歩譲ります。
C24-CLはアルミゆえの気楽さ、取り回しの良さがありますので、ポタリング・輪行ライドで今後も使うことになるでしょう。ブレーキシューを取り換えるのが面倒とかそんな理由でテキトーな運用になる予感もしますが。
C24-TUはヒルクライム決戦専用。チューブラーはどうしても荷物が多くなるので。
おおむね満足いく性能だったので、まずはほっとしています。何せ、国内定価だと41万するシロモノですからね。。。
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海外通販なのでこれよりはだいぶ安いとはいえ、C24-CLの方が速いなんて結果が出たらどうしようかと思っていました。
ただし、一つ問題が見つかっています。
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ブレーキシューにはSwissStopのBlackPrinceを使っています。カーボンホイール用としては定番のシューですが、ヤビツに1回行っただけでこんなに削れてしまいました。財布的に厳しいのは無論のこと、ライド中にシューが削れ過ぎてブレーキが効かなくなったらどうしよう!?という恐怖まで付いてきます。それはまあ考えすぎではあるのでしょうけど。
そんなわけで、BlackPrince以外のシューのテストを始めています。これについては別の機会に記事にしてみたいと思っています。