クロスバイクも含めて1年半ほど自転車に乗っていますが、今までほぼ平地専門。ヒルクライムに興味が無かったわけじゃありませんが、近所にこれといった峠があるでもないし、遠くに輪行するのもちょっと面倒だよな~というわけで敬遠してきたわけです。今回はK氏が車を出してくれるとのことで、遠慮なく飛びつかせていただきました。
早朝に出発し、埼玉県名栗村のさわらびの湯に到着。ここで自転車を組み立てます。この駐車場はやたらと広く、バイクやハイカーのグループが何組も見受けられました。周辺のツーリングや登山の拠点と化してるようです。
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手前の水色がK氏のロードバイクです。先輩から譲ってもらった自転車だそうで、基をただせば30年前にオーダーメイドで作ったクロモリフレーム、コンポは20年前のカンパニョーロ・レコードという素敵自転車。シフターはWレバーですよ奥さん。一方、私のDomaneは2013年モデルのカーボンロード。実に対照的です。
対照的といえばK氏は学生時代自転車部でヒルクライムの経験豊富、ただし最近はあまり乗ってない。一方、私は去年乗りはじめた初心者でヒルクライム初体験、でも最近はほぼ毎週乗っています。
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まずは埼玉県道53号を通り山伏峠を目指します。このあたりはまだ開けており、傾斜はたいしたことありません。
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県道73号との分岐を過ぎたあたりから本格的な登りが始まります。前に女性サイクリストが走っていたのでお尻を追いかけていたのですが、貧脚振りを露呈して離されてしまいました。
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へこたれて休憩の図。K氏も久々の山道で膝が痛いとのことなので、以後はゆっくり行くことにします。日没までにスタート地点に戻れば良いのです。
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なんだかんだで山伏峠に到達。標高は609m、ただしスタート地点の標高が230mくらいなので、獲得標高は差し引き380mってとこです。
この山伏峠、奥多摩周辺の峠としては難易度低めであるようで、実際に標高も高くないし傾斜もきついところで8%くらいでした。それゆえにとっつきやすいのでしょうか、結構自転車乗りを見かけました。つまり抜かれまくったんですけどね
ここから下り坂なわけですが、速度が出るダウンヒルでは写真を撮る余裕がありませんでした。そんなわけで次の写真は秩父市内に飛びます。
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秩父市内に入ると妙に渋滞しており、なんでも羊山公園の芝桜の丘が見ごろなので混んでいたようです。で、せっかくなので我々もちょっと寄ってみました。車で来ると渋滞+駐車場待ちで何時間もかかるのでしょうが、自転車ならあっという間に入場できます。
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秩父市内で昼食後、県道73号でまずは浦山ダム、そして有間峠を目指します。ここの傾斜はまだたいしたこと無いですが、先のほうに不穏な坂が見えます。
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浦山ダムへの道は10%前後の傾斜が続く九十九折の急坂で、それを登りきるとごらんの眺望が開けます。先に見えるのは秩父市街。
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このダム湖は「秩父さくら湖」といいます。そのネーミングセンスはどうかと思うのですが。
それはそうと、湖畔の道はほぼ平坦でのんびりサイクリングモード。まあこの先に厳しい登りが待っているわけで、嵐の前の静けさです。
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さくら湖を過ぎるとどんどん山の中へ。浦山川も渓流になって参りました。
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このくらいの坂はまだ緩やかな方で、10%越えの急坂が所々出現して脚を削ってくれます。
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登るにつれて気温も下がっていきますが、標高900mを越えたあたりから未だに咲いている桜がチラホラ見受けられるようになりました。
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ようやく有間峠にたどり着きました。ここの標高は1149m、名栗湖と飯能・入間の市街地が見渡せます。空気が澄んでいると都心まで見えるらしいですが、この季節は水蒸気で靄ってるのでそこまでは見えませんでした。
山伏峠と異なり、こちらでは自転車をほとんど見かけませんでした。オートバイはたくさん見かけたんですが、自転車乗りにはマイナーなのでしょうか。
ここから名栗湖まで降りたわけですが、落石はあるわ所々工事中で舗装がなくなってるわ、オマケに傾斜もカーブも断然こちらの方がきついです。そんなわけで、快適なダウンヒル…とはちょっと言えなかったですね。
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文句を言いつつも、やはり下りなのであっという間に名栗湖に到達。ここからスタート地点のさわらびの湯は目と鼻の先、ようやくゴールです。
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ちょっと判りにくいですが、このコースを反時計回りに周回しました。
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こちらは標高データ。最後のダウンヒルが一番急なのが分かります。
それにしても、10%の坂というのは短距離ならともかく連続すると非常に厳しいことを実感しました。20%超の坂を平気で上るプロの人はどんな脚してるんでしょう。これとか。