玄海の語り部

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川俣保美がそれを熱く語ります。

中国脅威論

2012年10月31日 09時54分49秒 | 病気関係

中国初の空母「遼寧」が9月下旬、正式に配備された。

この空母は旧ソ連が1980年代に建造を始め、ソ連崩壊後の建造途中でウクライナが引き取り、それを98年中国軍のダミー会社が「カジノ施設として改修する」と言って買い取り、

2002年ウクライナから大連港まで曳航。

2009年から3年を要して大掛かりに改修して作られた空母。旧ソ連の艦名は「ワリャーク」

満載排水量5万8500トン

 

日本に脅威になるのだろうか?

私はそうは考えない。

空母は航空機で敵を攻撃する目的で作られた艦で、攻撃には向いているが、構造上、自らの艦の守ることについては非常に弱いという弱点を持つ。

勿論、早期に敵機を発見して、航空機で迎撃すれば良いのだが、そのレーダーも空母は弱い。

その弱点をカバーするために開発されたのがイージス艦

レーダー性能が格段に強く、早期に敵を発見して、迎撃態勢を作る事が出来る。また迎撃システムも格段に高性能である。

米軍では空母を出撃させるとき、必ずイージス艦などで護衛させ、艦隊を形成しているのも、空母の防御の弱さを補てんするためだ。

単独での空母の出撃は戦術上ありえない。

 

また、中国では空母から飛ばせる戦闘機「J15」も開発途中で、現在使えるのはヘルコプターしかない状態。

「遼寧」をヘリ空母として実戦投入したとしても、海上自衛隊の潜水艦から発射する魚雷や巡航ミサイル、イージス艦からのミサイルで撃沈ないし航行不能にすることは難しくなく、まして、実戦となれば米国も黙ってはいまい。

 

中国政府もそれくらいの知識を持っており、9月25日の就役式典での祝電では

「空母の編入は軍の水準を向上させ、民族精神を奮い立たせる重要な意義がある」

精神的なものとしか考えていない。

 

日本は過度に心配する事はない。

 

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