翡翠庵閑話

野鳥が好きな、閑人の独り言と日常の見聞録。少し遅れてUPする場合が多いですが、内容と日付は、合うようにしています。

天狗党事件と高崎藩(堤 克政 著)ーー 巣ごもり中に読む本

2020年12月30日 | 読書(書籍)

 年とともに活字を読むのが億劫になって、本を買うことが本当に少なくなってしまいました。久々に求めた本です。

 いささか歴史好きのマニアックな人が読みそうな題名ですが、まさにその通り。一般にはよく知られた事件とそれに関わらざるを得なかった藩 その詳細、といった感じの本です。

 興味を持ったのは、群馬県に少し縁があるのに加えて、最近になって茨城県にも縁ができたからでしょうか。著者が家内の遠縁にあたる人、娘が茨城に実家のある人(天狗党とは関係ないです)と家庭を持ったことです。前に著者の「ちょんまげ時代の高崎」(2009/7 発行)という本を読んでいますので、その続編、あるいは部分詳細、深掘りした内容という想像をしています。読後感はまた機会がありましたら書きます。

 この本を見つけたのは、時々見させていただく著者が関連する某勉強会のHPに、この本が発行されたという記事を見つけたことです。読んでみたくなったのですが、売れ行き好評で直販?分は在庫無しということも書いてありましたので、こんな時は amazon 、と探ってみたら在庫ありで、即注文したら翌日届きました。便利な世の中になったものですが、書店を探す楽しさは益々、無くなってきたという気がします。


ゴールは結婚 イタリアー南極一万三千キロの恋

2018年08月02日 | 読書(書籍)

 久しぶりに本を一気に完読しました。著者は家内の知人(私も存じ上げていますが)で刊行早々にお送りいただいたものです。

 奥さんの最近のイタリアでの話は時々家内経由で伺っていましたが、その昔にこんなロマンスがあったことはこの本で知りました。また、イタリアは私たちにとっても懐かしい思い出があり、そして興味ある南極越冬隊の内容で、家内が読む前に一気に読んでしまいました。

 第1章は愛子さんの1971年の回顧録。舞台となるイタリアはローマとフィレンツェで、私たちの知っているイタリアの街でもあります。特にフィレンツェが主で1997年に旅した懐かしい光景が思い出されます。あの街で愛子さんはこんなすごい留学体験をしていたのだと知ると、ちょいと大げさといわれるかもしれませんが、尊敬の念を禁じえません。その留学直前に輝海さんと婚約してから出かけたというから2人の思い切りの良さを感じます。

 第2章は輝海さんの南極越冬記。2人が出会う直前に13次越冬隊員に選ばれていたので、出発までの短い間に電光石火で婚約し出発して行ったくだりは、お2人の決断力の速さに脱帽です。

 2人の連絡方法(まさしくラブレター)は暗号化した電報のみ。多分、今は衛星電話という手があると思いますが、当時の南極との連絡方法はモールス信号での電報、他人の手に委ねなければできません。暗号電報はプロの通信士でもリズム感が悪く、打ちにくかった様です。

 もっとも2人がアマチュア無線の資格を持っていれば、直接可能であったかもと思うのは、アマチュア無線を趣味の一つにしている私としては少々歯がゆいものを感じました。南極のアマ局とは、かなりパワーの出る局が条件の良いときに交信できる程度であったし、アマ無線は暗号は使えませんので世界中に内容は知られてしまう欠点?がありますが。

 越冬を終えたあと帰路ケープタウンからイタリアに行き、フィレンツェで結婚式をして、それからの帰路がそのまま新婚旅行。まさしく、ゴールは結婚です。

 第3章は愛子さんの最近のイタリアとの関わり、特に現在イタリアで行われている統合教育について書かれています。家内が行事を通じて知り合ったのはこの頃ですが、あまりこの内容についての話はお聞きしていませんでしたので、改めて活動内容に敬意を表したいと思います。

 ちょっと蛇足ですが、この本をぜひ読んでみたいという方へ。最近本屋さんを回っても、大手の出版社のものでもない限り、新刊でも置いてないことが度々という経験をしています。そんな時amazonnを検索してまず入手することができました。この本は?と試しに検索してみたら、新刊のところにありました。ご参考まで。


古地図で楽しむ なごや今昔

2014年08月31日 | 読書(書籍)

 7月は、もう1冊本を買っていました。やっと全部読み終わった状態になったので、読後感を書いておきます。

 本屋さんで手に取ってみて、中味をパラパラ見た時にちょっと掲載してある図が小さく細部までは判読しにくいなと思いましたが、散歩の時の参考になりそうなので買い求めました。

 断片的には聞いていたことが多い内容でしたが、今昔の比較が面白く、多くの内容がありました。中でも吉田初三郎作の名古屋鳥瞰図については懐かしいものでした。名前に覚えはありませんでしたが図を見た時、この人の図は昔々見たことがあるということが頭をよぎりました。

 ハイキングが好きだった父が持っていた地図の中にあった、犬山近辺の観光案内図がそれであったはずです。同じ人が全国各地の観光案内図を多く画いていることを知りました。

 名古屋市博物館で「NIPPONパノラマ大紀行~吉田初三郎の画いた大正・昭和」という展覧会が、9月15日まで行われていますので行って見ようと思います。父の持っていたもの、この本に掲載されているものの現物にお目にかかれる期待があります。

 今年の8月は、熱くむしむしする月でした。外出も億劫になり、したがって話題に欠けてこのブログの更新も怠ってしまいました。下旬になりツクツクホーシの声を聞いたので、暑さも下火になることと思います。


カモメのジョナサン(完成版)

2014年07月13日 | 読書(書籍)

 新聞で40年振りに第4章が追加されて、「完成版」となったとの報道がされていたが、本屋さんへ行くのが遅く、初版は売切れでした。多分、他の店を探しても無駄だろうとNetで注文をしておいたら思いのほか早く届きました。7月10日発行 第2刷です。

 表紙の色は、元の本より薄く軽快な感じです。組版もほとんど同じですが、文字の色が若干鮮明になった様です。(前の本が色あせた?)

 モノクロの写真が多いのもこの本の特徴だと思いますが、これもほとんど同じ。しかし見比べてみると、前の本では2重焼きにしてる所が別々のページになっていたり、左右が反転している所がある、というページがありました。また、刷り色が薄くなり、前は黒く潰れて見えなかった羽がはっきり見えるようになった所もありました。全部チェックしたわけではありませんが、詳しく見るともっと面白いところがあるのかも。

 写真を入れても20数ページの追加で一気に読んでしまいました。本文よりも訳者(創訳者と云う方が正しいのかも)の後書きの方が味わいがある様な気がしています。

 最初の本の時、ちょっと気になって原文でも読んでみたくて、日本語版も含めて3冊も買ってしまたのですが、本棚から探し出して並べてみました。40年前、我が青春の思い出?です。

日本語版(左:表表紙、右;裏表紙 以下同じ)

 

英語版

 

英語版(Note付き)

 

映画のチケット(栞代りに挟んで残っていました)

もう1つおまけ、最近買った扇子

 ジョナサンとは書いてありませんが、美術館で見つけたもので、ちょっと衝動買いです。カモメと波しぶきが青空に白で画かれています。カモメのいる辺りには雲母でも使ったのか、ちょと青い光がきらきらします。


熱田駅・熱田運河・常滑線の今昔

2013年05月02日 | 読書(書籍)

 新聞で紹介されていた題記の本を入手しました。表題から見て私の住んでいる地区のことであり、熱田運河なんて有ったの?と云うのが読んでみたくなった動機です。図書館でも見れるようですが、自分の住んでいる地区の歴史が手元に有っても良いと思ったので購入することにしました。

 取敢えずパラパラと中の図を見てみましたが、個人で研究し、古い地図などを探して変遷をまとめ自費出版されたものとしては中々の力作のようです。これからゆっくり読むことにします。

 本屋さんの帰りにナンジャモンジャの並木を歩いてみました。去年は5月7日で満開でしたが、今年は少し早く咲いたので、もう最盛期は過ぎていました。風も強く花よりも葉が目立つようになっていました。先週くらいに来なければいけなかったようです。