夏休みのお勧めの本の紹介の第4回目。今回は絵がとっても上手なI先生のおすすめの本です。
おすすめの本「火の鳥」
私はマンガが大好きです。漢字の読み方、使い方、絵の描写の仕方、構図のとり方、感情や人種の描き分けなど、マンガから様々なことを学びました。
特に小学校高学年からくり返し読んでいたのは、手塚治虫の本で、その中でも「火の鳥」はボロボロになるまで読みました。
「火の鳥」とは、その血を飲むと永遠の命が得られる伝説の鳥です。
この伝説の鳥を巡り、古代から未来へ、未来から古代へ。またミクロからマクロへ、マクロからミクロへと想像を絶するスケールで世界が流転していきます。
文明の進化と衰退、科学の罪、生命進化、人間やロボットの心、生と死・・・。
あらゆる要素を紡ぎ、読む度に自分が思っている「あたりまえ」が「あたりまえではない」ということに気付かされます。
「火の鳥」は、「火の鳥」が主人公ではありません。
読んでいる自分自身が物語の中でどのように感じて立ち振る舞っていくのか、ある意味主人公は自分だと錯覚する、そんな深いマンガです。
学校の図書室に全巻そろっていますので、一度手に取って読んでみて下さい。