KAWORUの山日記~今日も雲の上!

百名山や日本アルプスの旅の記録

神々の王ゼウスの化身(牡牛座)

1997-01-01 00:00:00 | 星空の案内

◆冬の夕方、南の空高く見える星座で、ヒアデスとプレアデス(すばる)という肉眼で見える星団が2つもある豪華な星座です。牡牛の顔を形作っているのがヒヤデスで、その右目に輝くオレンジ色の一等星アルデバランは、太陽の30倍もある大きな星です。プレアデスは誕生したばかりの若い星の集まりで、牡牛の肩のあたりに双眼鏡を向けると、視野いっぱいに数十個の星々が広がります。右の角の先には、大爆発を起こした超新星のなごりの「カニ星雲M1」があります。

◆天上から地中海の国々をながめていた神々の王ゼウスは、フェニキアの王女エウローペにひと目ぼれします。彼はこの美しい王女を誘惑するために、真っ白の牡牛に変身して地上に降り立ちます。その牡牛は王女が背中に乗ると突然海に向かって走りだし、そのまま地中海を渡って対岸のクレタ島まで泳ぎました。その地で二人の間に生まれたミノスは、やがてクレタ島の王になったそうです。現在の「ヨーロッパ」は彼女にちなんで名づけられたといわれています。


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